2017年6月に肺腺がんの切開手術を受けた歌舞伎俳優の中村獅童。しかし、同年11月には「松竹大歌舞伎」で復帰を果たし世間を驚かせた。その後も2018年3月には三谷幸喜、作・演出による舞台「江戸は燃えているか」で元気な姿を見せた中村が、4月9日に東京・銀座の「タグ・ホイヤー銀座ブティック」のオープニングセレモニーに出席。その際に「(体調は)絶好調。体重も4キロぐらい太っちゃった。先月の舞台も担当したお医者さんが観に来てくれて“驚異の回復”とおっしゃってくれた」と完全復活をアピールしていた。
「中村が今、情熱を傾けているのが幕張メッセで開催される『ニコニコ超会議2018』の大型企画『超歌舞伎 supported by NTT』。出演に向けて、並々ならぬ決意を語っていました」(スポーツ紙記者)
「超歌舞伎」とは、歌舞伎と人気ボーカロイド初音ミクとの夢の共演舞台。初出演の2016年「今昔饗宴千本桜」で見せた日本の伝統芸能と最先端のデジタル技術を融合させた舞台は、大きな反響を呼んだ。さらに、昨年披露された『花街詞合鏡』では、初音ミクが見事な花魁道中まで披露して賞賛を浴びている。
「今回の演目は『積思花顔競(つもるおもいはなのかおみせ)』に決定、劇中曲もボーカロイドのオリジナル曲『天樂』を使用することが発表されました。ネットでも早速話題になり、ツイッターでは『中村獅童と初音ミクとの歌舞伎すごいんだけど劇中歌天樂って!大好きな曲~』『中村獅童と初音ミクの超歌舞伎行きたすぎるんですけど』など、期待するコメントが上がっています」(前出・スポーツ紙記者)
中村は、今回臨むにあたり「歌舞伎を見たことのない方たちにどこまで興味を持ってもらえるか、僕自身の挑戦でもある」と意気込みを語っている。しかしここまで意気込むには、ある理由があるのだという。
「闘病中、『超歌舞伎のお客さんが作ってくれたメッセージを病室に飾り、勇気をもらい病に打ち勝つことが出来た』」と、3月に行われたニコニコ超会議2018開催概要発表会で明かしています。超歌舞伎に対する思いは人一倍強いのでは」(芸能ライター)
完全復活を遂げた中村獅童は、今後どのようなの演技を見せてくれるのだろうか。
(窪田史朗)