マツコ・デラックスと関ジャニ∞の村上信五がMCを務める人気バラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)を巡って、「これはハラスメントではないか!?」との声があがっているという。4月23日の放送では「切り絵でわかる心理テスト」と称して、スタジオ観覧の女性数十人に、紙を半分に折って自分を想像しながら人型の切り絵を作ってもらうテストを実施。この心理テストでは性に対する態度が分かるという。
パターンは全部で6種類に分かれ、下腹部に“突起物がある”タイプの女性観覧者が一人だけだと分かると、マツコは「やだ、いたよ」とイジり、村上も「やっばあ、マジ?」とおののいた。これだけでも十分にハラスメント的だが、その後の結果発表ではさらにエスカレートしていった。
まず、両脚が外に開く“内股型”では「気持ちが完全につながらないと体には触れさせたくない」、脚が“開いていない”タイプは「欲求を隠そうとしたり遠慮して恋人とのテンポにズレが生じがち」、そして両足まっすぐの“ストレート型”は「単純なプレイで満足する人」との説明。この時点でも会社内での会話ならすでに性的ハラスメントレベルだが、バラエティ番組的にはまだぎりぎり許容範囲かもしれない。
続いての、下腹部が凹んでいる“陥没型”では「ムッツリ、欲求不満で現実世界であまり満たされていない」との判定。そして同所に“ふくらみがある”タイプは「ノーマルではない傾向。許容範囲が広く、楽しみが多い人」との判定で、その切り絵を手にしたリクルートスーツ姿の女性に対し、マツコが「変な撮影の帰りじゃないの?」と茶化したのである。
極めつけは冒頭の下腹部に“突起物がある”タイプで、「開脚の幅が広い場合は動物的欲求の強さがある」と断じられる始末。一人だけ該当した女性はマツコから「あそこにいたんですかー!」とイジられてしまったのだ。
「もともと日本のバラエティ番組はこの手のネタに寛容ですし、今回もマツコや村上の軽妙なトークのおかげで下品な感じはなく、観覧女性たちも楽しんでいるように見えました。ただ、財務次官と女性記者の問題で性的ハラスメントがクローズアップされているさなか。なかには今回の放送を不快に感じる人もいたかもしれません。逆に言えばこのタイミングでこういった艶っぽいネタをぶち込んできたところには、日本テレビ側の『バラエティ表現を萎縮させてたまるか!』という意地が表れていたようにも感じました」(テレビ誌のライター)
日本のバラエティ番組は今後、どう変化していくのか。今回の放送はその試金石になったのかもしれない。
(白根麻子)