多くの視聴者が思っている疑問をデーブ・スペクターが代弁してくれた。5月6日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)にてデーブは、2日に行われたTOKIOの記者会見にジャニーズ事務所のスタッフが出席しなかったことを強烈に批判。「やっぱり事務所の人も出るべきだったんですよ。あの社長じゃなくてもね、誰かが出たほうがよかった」と直言したのである。
この正論に視聴者たちも同意を寄せる中、一部からは「デーブ干されるぞ」といった心配の声もあがっている。では実際のところ、デーブの今後に何らかの影響は出るのだろうか。番組制作会社のスタッフが耳打ちする。
「デーブの発言に関して『外国人だから何でも言える』と指摘する人もいますが、それは部分的な見方に過ぎません。なにより日本のテレビ局にとってデーブは欠くことのできない重要人物であり、いくらジャニーズ事務所に忖度しようとも、彼を日本のテレビ界から排除することなどありえないのです。テレビコメンテーターとしての活躍はデーブにとって、数ある仕事のごく一部にすぎません」
デーブに関しては米ABCテレビのプロデューサーだったとか、日本の番組を買い付けて海外に販売しているといった情報が知られている。だが実際には我々がふだん目にしているテレビ番組の端々に、デーブの活躍が隠れているというのだ。
「デーブには30年以上にわたって築いてきた独自のネットワークがあり、海外のスクープ映像や大物セレブの貴重な映像を入手できるルートがあります。アメリカのエンタメ業界にも顔が利き、アメリカ人セレブのゴシップがあったら、まずはデーブに話を聞くというのがテレビ局の常。また海外の大物俳優やアーティストが来日してテレビ出演する際にも、陰でデーブが橋渡し役を務めているケースが少なくありません。その役割は番組に留まらず、テレビCMに出演している外国人タレントのキャスティングに関わっていたり、さらには海外でビジネスをしている日本企業のメディア戦略に助言するなど、テレビを超えた活動も行っています。要はテレビをベースとしながら日米を股に掛けた代理店事業を営んでいるようなものです」(前出・番組制作会社スタッフ)
たとえばジャニーズのタレントが来日中のハリウッド俳優にインタビューする場合にも、その陰でデーブが活躍している例は少なくないという。このように日本のテレビ局にとって重要人物のデーブにはまだまだ、ジャニーズに対する忌憚のない発言が期待されているようだ。
(金田麻有)