ジャニーズ事務所は5月6日、女子高生に対する強制わいせつの疑いで起訴猶予処分になっていたTOKIO・山口達也との契約を解除したと発表した。世間からは「事務所は責任を取らないのか」といった批判が集まっているが、芸能界では「ジャニーズ枠の減少」が注目を集めているという。
「今年の紅白歌合戦でTOKIOの出演が見送られることはもちろん、ジャニーズ枠そのものが減るのは確実。今回の一件では山口が出演する『Rの法則』(Eテレ)が事実上の放送終了に追い込まれており、上層部の怒りは相当なものです。そもそも紅白の“ジャニーズ枠”にしても94~08年にはTOKIOとSMAPの2組のみに限定されていた。それが09年に嵐が初出場し、そこからなし崩し的にジャニーズ枠が増え、現在は5~6枠に増加。その状況を好ましく思わないNHK関係者も少なくなかったのです」(テレビ局関係者)
この状況に色めきたっているのがジャニーズ以外の芸能事務所だが、ジャニーズ枠の減少で生まれる枠をどこが獲るのか。音楽ライターはこう予想する。
「今回の不祥事もあって、NHK側では一つの事務所に大きな枠を与えることを避けたいようです。一方で昨年、『WANIMA』や『エレファントカシマシ』が出場したことで、あらためてバンドに注目が集まっています。そして今回はジャニーズの影響力が下がるわけですし、元NEWSの森内貴寛ことTakaが率いる『ONE OK ROCK』に初出場を期待する機運が高まっているのです。全国ドームツアーを成功させるなど人気面ではもはやジャニーズ級の彼ら。メンバーがタトゥーを入れているなど公共放送的に難しい面もありますが、長袖を着てもらえばカバーできますし、ワンオクが出場すればNHKとしても新時代の紅白をアピールできるのではないでしょうか」
当のTakaはラジオ番組で「俺、出たくないから」と紅白に興味がないことを明言していたが、ワンオク自体はNHKのサッカーテーマ曲『We are』を担当するなど、NHKとの関係は悪くない。果たしてワンオクの紅白初出場は実現するのか。熱い注目が集まりそうだ。
(浦山信一)