女子高生への強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検され(起訴猶予処分)、事務所との契約解除となった山口達也。TOKIOは4人組として活動を続けていくという。
山口はメンバー4人に謝罪した際、脱退の意を伝え退職願を提出。これをリーダーの城島茂は保留していた。リーダーの頭の中に「いつかまた山口と‥‥」という願いがあったしても不思議ではない。山口と城島。振り返ればこの2人は、出会う運命にあったといっても過言ではないからだ。
「そもそもTOKIOは、『城島茂バンド』という名前で城島と山口によって立ち上がったものです。城島は高校時代にギタリスト、別の高校に通っていた山口はバンドでベースを担当していました。キャリアも年齢も違う2人はジャニーズ事務所に入所後、光GENJIのバックで演奏。本格的に音楽をやろうとなって、サポートドラマーを募集。2人が面接官となって、松岡昌宏を仲間に入れることを決めた。その後、バンド経験があったジャニーズJr.の国分太一をキーボード、デビュー直前に退所した小島啓さんをサイドギター兼ボーカルとして招き入れ『TOKIO BAND』として始動。その後、TOKIOに改名しました」(女性週刊誌記者)
2人がいなければ、松岡がTOKIOに加わることはなかった。さらにこの2人は、新たな原石も発掘している。V6・岡田准一だ。岡田の芸能界入りのきっかけは、「天才・たけしの元気が出るテレビ!」(日本テレビ系)の「ジャニーズ予備校」オーディション。2人は、この審査員も務めていた。
「城島は『ザ!鉄腕!DASH!!』(日テレ系)で最も辛かった作業に、こんにゃく作りと井戸掘りを挙げています。このときの相方は山口でした。古井戸を掘り、しばらくすると長瀬智也がドラマ撮影に入ったためリタイヤ。残された2人で、何日もかかってひたすら掘ったんです。また別のロケでは、山から下山する途中で城島が地面の亀裂に落ちかけたことがあった。とっさに城島の右手首をガッとつかんで引き上げたのは山口。まさに命の恩人なのです」(アイドル誌ライター)
仕事環境でも重なることが多い。山口が早朝の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)でスタジオキャスターを務めていた時期、城島も同じく早朝の情報報道番組「週刊ニュースリーダー」(テレビ朝日系)のメインキャスターに就任。2人は曜日こそ違えど、揃って朝にスーツ姿で出演していた。また、同時期にNHK Eテレで、城島は「テストの花道 ニューベンゼミ」、山口は「Rの法則」の司会を務めていた。皮肉にも、この「Rの法則」が今回の事件の引き金となったようだが‥‥。
出会っておよそ30年。TOKIOで23年。城島と山口は切っても切れない関係にあると言っても過言ではない。そういえば、「24時間テレビ」(日本テレビ系)でチャリティーマラソンランナーとして走ったのも、TOKIOでは山口と城島の2人だけ。彼らには運命によって繋がれた何かがあるような気がしてならない。
(北村ともこ)