結局、KAT-TUNは話題性に見放されたグループだったのか。彼らを応援する「ハイフン」(KAT-TUNファン)たちからは、そんなため息が聞こえてきそうだ。
TBSとテレビ東京が主導する有料動画配信サービスの「Parabi」にて5月3日、KAT-TUNのオリジナル番組「KAT-TUNの世界一タメになる旅!+(プラス)」の配信がスタートした。同番組は15年4月~16年3月にTBSで放送されていたもので、番組名に「+」を付け加えて2年ぶりに復活。4月20日のKAT-TUN東京ドーム公演で番組スタートが告知され、ハイフンたちを狂喜させていたのである。
「地上波ではなく有料配信であることにブーイングをあげるファンもいるものの、ネット配信のおかげで日本国内なら場所を問わずに視聴できることから、多くのハイフンは今回の番組を歓迎しています。実際、第1回が放送されるとすぐにParabiの人気ランキングで『世界卓球』やドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』などを抑えて堂々の1位に。注目度の高さを示しています。しかしそのわりには世間ではさほど話題になっておらず、『ジャニーズ初の有料配信番組』というニュースにさえあまり注目が集まっていない状況です」(テレビ誌ライター)
本来ならジャニーズのネット進出を象徴するトピックだったはずの『タメ旅』。だがそのタイミングがあまりにも悪かったというのだ。
「番組スタート発表の5日前にあたる15日には、関ジャニ∞の渋谷すばるがジャニーズ退所を発表。この時点ですでにハイフンの間では、どうせ発表するなら時期をズラしてほしかったとの不満が高まっていました。しかも25日にはTOKIO・山口達也が女子高生に対する強制わいせつの疑いで書類送検されていたことが発覚し、翌26日に記者会見。そこからGWいっぱいの芸能ニュースは山口関連の話題で埋め尽くされてしまったのです。ネットでの検索回数を比べても、TOKIOがグラフ上に巨大な山を作り、関ジャニ∞が小山を作っているのに対して、KAT-TUNはフラットなまま。しかし渋谷と山口の件がなければ、おそらく番組スタート時の5月3日にはKAT-TUNが一大トピックになっていたはずでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
それがいま「KAT-TUN」でネット検索しても、「タメ旅」の話題はさほど上位には表示されない状況。この調子ではハイフンたちがジャニーズ事務所に対して「どういうことなの!?」と激怒するのも無理はないようだ。
(白根麻子)