「普段からそんなに食べてもいないのに」「運動だってちゃんとやっているのに」それなのに痩せない!。こんな声をよく聞きます。
確かに食べ物や運動に気を使っているのにダイエットに成功しない人はいるようです。その理由はなんでしょうか。
「それはもしかしたら、酸素不足かもしれませんね」。こう語るのは、ダイエットや筋トレなどに詳しいフィットネスライター。
特に呼吸をしていて息切れすることもないのに、なぜ酸素不足なのか? また、それがダイエットとどう関わってくるのでしょう。
「食事に気を使って運動もしているのに痩せないという人は、貧血気味の人が多いんです。勘違いしていることが多いのですが、貧血というのは血液が少ないのではなく、酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンというタンパク質の一種が不足している状態のことなんです。
体脂肪を分解して消費するにはリパーゼという酵素の働きが必要なのですが、この酵素は酸素によって活性化されるんです。だからヘモグロビンが足らなくて酸素が細胞の隅々にまで運ばれなくなると、痩せにくく太りやすい体質なるんです」(前出・フィットネスライター)
血中酸素濃度は97%以上が理想なのに、最近は95%以下の人が多くなっているとも言います。その原因の一つがヘモグロビン不足なのだそう。
では、これを補うにはどうしたらいいのでしょうか。
「まず、鉄分の多い食事を心がけることです。レバーにアサリ、シジミといった動物性の食品には“ヘム鉄”という吸収されやすい鉄分が豊富です。他にもヒジキやホウレンソウなどの野菜でもいいでしょう」(前出・フィットネスライター)
なるほど、鉄分不足は貧血だけでなくダイエットにも関わるんですね。痩せ体質になるには、過不足なく「食べること」も重要な要素なのです。
「もう一つ“深い呼吸をしていない”ことも考えられます。職場ではパソコン、通勤途中の電車の中ではスマホを使っていると、背中が丸まった姿勢で肺をフルに使った呼吸をしていないんです。当然、空気を取り入れる量が少なくなるから、酸素摂取量が減ってしまうことも原因なんです」(前出・フィットネスライター)
確かにデスクワークをしていると、猫背になるだけでなく呼吸も浅くなっているような気がします。それに普段の生活の中では、深く大きな呼吸をすることも少ないですよね。
フィットネスライターによれば、通勤途中、乗り換えなどの時は少し早足で歩き、仕事中には20~30分おきに伸びをして3~4回の深呼吸をするだけでも、酸素摂取量は変わるのだとか。
お正月休みに増えてしまった体重を減らしたいと考えているあなたも、大きく息をして酸素をたくさん吸って、痩せ体質になっていきませんか?