日本芸能界に燦然と輝くスターがまた1人、この世を去った。
5月16日、歌手の西城秀樹が急性心不全のため横浜市内の病院で亡くなった。63歳だった。
西城は郷ひろみ、野口五郎とともに「新・御三家」として日本の音楽シーンに名を残し、歳を重ねてもアイドル的存在として君臨。03年、11年と2度脳梗塞を発症するも、懸命なリハビリでファンの前に立ち続けてきた。
西城は15年5月、そんな苦難の日々について「週刊アサヒ芸能」の「テリー伊藤対談」で語っている。
「“還暦記念アルバム”をリリースしたタイミングでの出演でした。みずから『ヒデキ、カ・ン・レ・キ』とみんなに言われると笑っていました。2度の脳梗塞については人生観が変わって『人に優しくなりました』と。また、スターという立場で苦労の日々を見せることには『全部正直に、自分のあるがままを見せているから、そこはよかったと思って。わざわざ隠すよりも、“こうやって頑張ってるんだ”っていう部分を見せてしまうほうが楽ですね』と語っていました。当時、まだ右手と右足にしびれが残っていたそうですが、子どもが20歳になるまでは頑張ろうということをモチベーションにしているとのことでしたが、お子さんは15歳の長女、長男、次男の年子の3人。ますます成長してゆく姿を見届けられなかったことを思うと不憫でなりません」(週刊誌記者)
西城秀樹。彼の放った輝きと、彼が残した功績は、日本芸能界に語り継がれていくに違いない。