何かを成し遂げるためには、目標がないといけません。その人が「達成したい!」と思って初めて、チャンスを見つけて行動に移すのです。ですから、いくら欠点を注意しても、言うことを聞かない我が子に悩んでいるなら、「宣言」をさせてみてはいかがでしょうか。
■「どうなりたい?」が出発点
例えば、何度言っても忘れ物がなくならない場合。子どもが忘れ物をしてしまったときに、「次はどうしたい?」と尋ねてみましょう。「忘れないようにしたい!」と答えたらチャンスです。「そのために今からできる準備は何かな?」と、達成するための行動を明確にしましょう。「前の日に忘れ物がないか確認する」となれば、それができるかどうかを見守り、必要があれば声をかけてあげます。自分で決めたことを実行するほうが、人に言われて嫌々やるよりもはるかに習慣にしやすいもの。行動できたらすかさず、一緒に喜んで「こうすれば、できる!」という実感を持たせてあげましょう。
■「べつに、変わりたくない」と答えたら
「どうなりたい?」への答えが、「(よく)変わりたくはない」だった場合。その子は改善することを重要視していません。このままでは何度言っても響かないどころか、「うるさいな~」と返され、お互いにイライラするばかりに。まずは、そのことがどれだけ重要なことか、しっかりと話し合うことから始めましょう。“なぜ”が納得できないようであれば、「お母さんは、あなたにこういう大人になって欲しい」と想いを伝えるだけでOK。お母さんの真剣な気持ちは、子どもに必ず伝わります。ただし、お母さんがイライラに任せて怒鳴りつけては、子どもは前向きに考えることができません。別の日に、落ち着いて話し合うこともオススメです。
「ぼく・わたしはこうなりたい!」と自分で決めたとき、その子の心に「やろう」という意識が生まれます。やらされるのではなく、自分が変わる挑戦になるよう、ぜひじっくり話し合ってくださいね。
(Nao Kiyota)