アメリカンフットボール定期戦における悪質なタックルで関西学院大学の選手を負傷させた日本大学の宮川泰介選手による会見に「勇気ある行動」という評価が高まっている。
頭を丸刈りにし、弁護士と共にスーツ姿で記者団の前に登場した宮川選手は、件の悪質タックルに関して「相手のクオーターバックを潰せ」「やらないと意味がないぞ」「できませんでしたでは済まされない。分かってるな?」などと、その背景に内田正人前監督やコーチからの指示があったことを告白。
また、自身の今後のアメフト人生については「もうフットボールはできない」「2人のコーチからは退部を引き留められましたが、私としてはこんなプレーをしてアメフトを続けることはとても考えられませんでした」などと述べ、猛省の末にフットボールを辞める決断を下したことを明かした。
「今回の“懺悔会見”で注目されたのは、やはり20歳の若者が多くの記者を前に顔と実名を晒しながら、日本大学側が明かさなかった新事実を述べたことです。当然ながら直接の加害者である宮川選手に対する厳しい声もありますが、ネット上では『すごい勇敢な謝罪だ。大人は嘘をつき、20歳が真実を言った』『20歳の若者が顔を晒しながら説明しなければならないのは、内田監督が必要な説明義務を怠ったからだ』『日大は生徒を全く守らない大学なんですね』『彼を責めるのはやめよう。従うしかないような空気感を作られたんだろう』など、その姿勢を評価する反応が多いようです」(テレビ誌ライター)
外国人タレントのフィフィもこの騒動に黙っていられなかった1人。22日に自身のツイッターで「いち学生が顔も名前も公にして自分の行いに真摯に向き合い、全てを曝け出す事は想像を絶するほどの勇気」と述べ、「日大は恥じて欲しい」とも憤慨した。
「さらには、“潔く責任をとり、アメフトは続けられない”とのスタンスを示した宮川選手と、元TOKIOの山口達也とを比較し、『キッパリとアメフトには戻らないと責任をとった20歳の学生と、謝罪会見でTOKIOに戻りたいと語った46歳の山口達也。ここまで差があるとは…』『宮川選手は山口達也に謝罪会見のやり方を教えてやれ』といった声まで出てくる始末。スポーツ界に留まらず、文化人や政界など、多くの著名人を巻き込む大騒動となり、最後には山口達也へのダメ出しまで登場するとは誰も想像できなかったでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
今回の騒動で話題が吹き飛ばされたと思いきや、思わぬ“ぶり返し”となったようだ。