5月23日に1stシングル「シンデレラガール」でデビューを果たした、ジャニーズ事務所の最新グループ「King & Prince」(キンプリ)。26日には発売記念イベントを開催し、その場でファンの呼び名を「ティアラ」にすると発表された。
メンバーの岩橋玄樹は「“&”の上に王冠あるじゃないですか? 違う言い方をすると『ティアラ』なので」と命名の理由を説明し、発表日をティアラの誕生日にすると宣言した。だがファンの中からはその呼び名に対しての拒否反応も続出しているという。
「ファンの間では『国民』や、デビュー曲の曲名と組み合わせた『シン民』(臣民)を推す声も多かったのですが、まさかの『ティアラ』に決まってしまい、とくに年齢が高めのファンから『この年でティアラはキツい‥‥』との愚痴がこぼれています。それでも『シンデレラやプリンセスよりはマシ』との声も聞こえてきますが、他グループのファンが『ハイフン』や『eighter』という名称に誇りを抱いているようにはいかなそうですね」(芸能ライター)
ジャニーズのファンには以前から、ちょっとヒネりのある呼び名が付けられている。たとえば嵐の「アラシック」はアルバム『ARASHIC』に由来しつつ、嵐に病みつきとの意味も兼ねている。またKAT-TUNの「ハイフン」やタッキー&翼の「アンドウ」はグループ名に含まれる記号が由来で、ファンにとってはグループの一部という一体感が得られるようだ。
一方でNEWSの「パーナ」はシングル「チャンカパーナ」(愛しい人の意)からきており、Hey!Say!Jumpの「ジュリエット」はメンバーが10人なので「10リエット」と、可愛らしい呼び名でありつつグループへの繋がりを感じられるのが特徴。ほかにもSexyZoneの「セクガ」のようなド直球があるかと思えば、Kis-My-Ft2の「俺足族」はこっ恥ずかしい名前が逆に結束感を生むなど、様々な思いが込められているのである。
「キンプリの場合、そもそもクラウンとティアラは別物なので、グループ名のロゴに入っている王冠をティアラと読み替えること自体に無理があります。また一部にはファングッズとしてティアラの登場を予想する声もありますが、ジャニーズのルールでは頭の上に飛び出る応援グッズは後ろの人の邪魔になるので禁止ですし、光り物も禁止。つまりティアラたちがティアラを装着できないという自己矛盾をはらんでいるのです」(前出・芸能ライター)
果たして「ティアラ」は普及するのか。しばらくは旧来通りの「キンプリ担」で押し通すファンも少なくないようだ。
(白根麻子)