紫外線対策といえば、メインは顔や手足などですよね。普通は、日焼け止め効果のあるファンデーションや日焼け止めクリームを塗って対策をしますが、それだけでは充分ではないようです。実は、意外な部位にも対策が必要だといわれているのです。
その部位とは、ずばり「目」です。参天製薬の資料によれば、強い紫外線が目に入ると、脳がそれを察知して防御反応が起き、メラニン色素を生成するように体内へ命令することがわかっているのだそう。メラニン色素といえば、過剰に生成されてしまうと、シミやそばかすの原因になることはよく知られていますよね。目の紫外線対策を怠ったばかりに、シミやそばかすのリスクが高まってしまうのは避けたいものです。また、眼科医の杉本由佳さんは、紫外線を目に浴び過ぎると、角膜へのダメージによって「白内障」などの眼病につながり、最終的には失明の恐れもあるといいます。
では、いったいどうすればいいのでしょうか。杉本さんに、30~40代の女性向けに、目の紫外線対策のアドバイスをいただきました。
「注意したいのは朝と夕方。昼は頭上から太陽の光が降り注ぎますが、朝や夕方は、斜めの角度から直接、目に紫外線が入りやすいのです。たとえまぶしくなくても紫外線を浴びている可能性は大いにあります。曇りの天気でもしっかりケアをしましょう。また室内や車の中でも油断は大敵。窓からの紫外線にも気をつけてください」
オフィスワーカーではとくに、室内にいるからと紫外線対策は手薄になりがち。でも、窓際の人などは、窓から差し込む光にはよく注意したいですね。
杉本さんは対策として、「UVカット」機能のあるサングラスで、フレームが大きめのもので隙間から光が入らないものを着用することを勧めています。室内でかけるのが難しければ、UVカットメガネというのも出ているので使えるかもしれませんね。
サングラス以外の対策として杉本さんは、「角膜ダメージを修復する機能のある目薬でケアする方法もあります。例えば、角膜の組織代謝を促進し、ダメージの修復を促す『活性型ビタミンB2』、角膜に潤いを与え保護する『コンドロイチン』などの成分が含まれているものです」とも。目薬をさすと目もスッキリ爽快になって、目を酷使しがちなデスクワーカーにとっては一石二鳥ですね。
これからは紫外線が気になる季節です。サングラスやメガネで目からの紫外線対策を行い、目薬による目のケアをすることで、思わぬ紫外線の影響を防ぐことができそうですね。