いかなる不人気ドラマでもストーリー関係なしに多くの人が自然と注目してしまう演出「キスシーン」。今年も多くの作品でさまざまなシチュエーションのキスシーンが見られたが、中でも話題になった“キス”はどれか。ネット上で注目度が高かった作品を一部紹介する。
杏の月9初主演ドラマ「デート」(フジテレビ系・1月クール)の第5話では、杏×中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、国仲涼子×長谷川博己のWキスが放送された。四角関係のもつれで、結婚の契約を結んでいた相手役の長谷川ではなく、杏、長谷川それぞれに片想いする2人から強引に唇を奪われたような形だ。ご存じ、杏は2015年の元日にNHK朝ドラ「ごちそうさん」で共演した東出昌大と入籍。国仲も2014年末に向井理と結婚、長谷川も鈴木京香と結婚間近との報道もあったように、メンバーは全員“熱愛真っ只中”の人物たち。その背景からドキッとした視聴者も多かったようだ。
続いては「サイレーン」(フジテレビ系・10月クール)の木村文乃×松坂桃李。4度目の共演となった2人だが、前回の共演作である映画「ピース・オブ・ケイク」では同性が好きな男とその女友達という関係性だったため、「男として見てもらえるか不安だった」と話していた松坂だったが、初回で本物のカップルの日常を見ているようなリアルなキスを披露。ネット上では「ソファでイチャイチャからのこの展開ってリアル過ぎ」「お似合いですなぁ~」「いやらし過ぎて目が当てられなかった」と、視聴者をコーフンさせていた模様。
「5→9 ~私に恋したお坊さん~」(フジテレビ系・10月クール)の石原さとみ×山下智久は、第5話で石原からキスを迫られる山下だが、それを阻止して今度は自分から石原に唇を近づけている途中で終了という“寸止め”が話題になった。それ以外でも、石原の睡眠中であったり、車内など幾度となくチャンスがありましたが、全て邪魔が入るなど焦らし感もたっぷり。それだけに、最終回での定番キスも「待ってました」と、視聴者もスッキリ。
その他にも、先月まで放送されていた昼ドラ「別れたら好きな人」(フジテレビ系)もピース・綾部祐二と白石美帆の“これぞ昼ドラ”といったムードの濃厚キス。また、綾部に逆壁ドンキスをする元AKB48の秋元才加も男前すぎると大評判だった。
奇しくもフジテレビ作品ばかりとなった今回。ドラマの視聴率はともかく、キスシーンだけはフジテレビの独壇場のようだ。
(田村元希)