子育てに悩むと、つい子ども中心で考えてしまいがち。しかし、悩みの内容を突き詰めていくと、お母さん自身の問題であることも多いものです。それに気付くには、「小学生の頃の自分に何かアドバイスをするとしたら……」を考えてみるとよいかもしれません。実は、その答えに“子育てに対する想い”が隠れていることもあるんですよ。
■「もっとちゃんと勉強しなさい」
「子どもがしっかりやっていないと思い、ついついガミガミ叱ってしまいます…」という悩みを抱えるお母さんは、自身が「もっとやっておけばよかった…」と焦っていたりするのです。切羽詰まって「どうしてやれないの!」「ちゃんとしないとダメでしょう!」と怒鳴ってしまう場合は、「どうしてもっと勉強しておけばよかったと思うのか」を、ぜひ子どもに伝えてあげてください。どんな想いでお母さんが言ってくれているかに子どもが気付けると、反応も変わってきますよ。
■「今のうちに遊んでおきなさい」
「今しかできないことを、全力でやりぬきたい」というスタンスでいるお母さんは、子どもが外で思いっきり遊びぬくことにも、キャンプなど他の子どもたちと協力して何かをやりぬく組織に入れることにも積極的。ぜひたっぷり経験をさせてあげてください。また、勉強も今しかできないことだったりしますよね。遊ぶ時間を大切にしながら学びを深めていくためにはどうしたらいいか、そんな作戦会議をすると、より日々を充実させることができるでしょう。
■「そのままのあなたでいてね」
「自分の人生は、自分で決めるもの」と心得ているお母さんは、子どもにさまざまな選択をさせてあげるでしょう。そのことで子どもは学ぶ機会を与えられ、自立への一歩を踏み出せます。子どもによっては、お母さんのアドバイスが欲しいときもあります。そんなときは「お母さんが小さいときはね…」と背中をみせてあげましょう。
みなさんは、どの想いが強いでしょうか? どれも持っていて、強弱があるかもしれません。今の自分にあり過ぎる(偏り過ぎている)ことや足りないなと思うことがあれば、バランスを考えて調節するのが吉。自分の欲求に気付き、自分自身の心のバランスや子どもに押し付けていないかどうかの強弱を掴むと、これから子どもにどうアプローチしていきたいかがみえてきますよ。
(Nao Kiyota)