ここ最近、英語を得意とする俳優の活動が目立っている。ロサンゼルスからの逆輸入俳優として人気の新田真剣佑はアメリカ育ちのネイティブ。また玉木宏と結婚したばかりの木南晴夏は連続テレビ小説「マッサン」(NHK)で流ちょうな英語を披露しており、日常会話程度はこなせるという。
その一方で、本場のハリウッドに挑戦した俳優はまだまだ少数派だ。男性陣では渡辺謙や真田広之といった成功例があるものの、女優となると工藤夕貴や菊地凛子、田村英里子らの名前があがる程度で、第一線で活躍する女優の海外進出はほとんどないのが現状。そんな中、トップ級の女優の海外進出がささやかれている。
「この3月に『第41回日本アカデミー賞』の最優秀主演女優賞に輝いた蒼井優です。彼女は主役からバイプレイヤーまでこなせる実力派で、恋愛ものから時代劇まで幅広い役柄にも対応できる。その蒼井がいま、ハリウッド進出に意欲を燃やして英語を特訓中だというのです」(映画業界関係者)
日本での女優としての評価は文句なしの蒼井だが、果たしてハリウッドではどうなのか。映画業界関係者が続ける。
「彼女は12年公開の映画『ヴァンパイア』にて全編カナダロケを経験。岩井俊二監督作品ながら全編が英語という映画で、日本人留学生役を好演しました。同作の経験はハリウッドを目指すにあたって大きな糧になっているはず。また岩井監督は当時、実年齢よりも幼く見える蒼井には高校生役が合っていると語っていましたが、そんな彼女も今年で33歳。今ならハリウッドで20代女性の役を無理なくこなせるでしょう」
この12月には主演舞台の「スカイライト」が控えている蒼井だが、来年には満を持して海外挑戦もあり得そうだ。
(浦山信一)