寒い季節には風邪をひかなくても、なぜか夏風邪はひくという人もいるでしょう。夏風邪といえば、普通の風邪の症状に加えて、下痢や腹痛などの胃腸系にくることもあるそうですが、いったいどのように対策すればよいのでしょうか。
慶應義塾大学医学部の田坂定智さんは日経電子版「ヘルスUP」の中で、夏風邪をひかない秘訣はエアコンの使い過ぎなどによる乾燥を防ぐこと、免疫力を高めること、ウイルスに接触しないことを挙げていました。
とくに、夏風邪の感染源の90%はウイルスといわれるそうですから、手洗い・うがいの他、盲点になりがちなペットボトルなどの回し飲みも気をつけたほうがよさそうです。子供がいると、どうしても家族で回して飲んでしまいがち。十分に注意したいですね。
また、管理栄養士の中沢るみさんの著書「野菜の新常識 体にいい食べ方はどっち!?」(扶桑社刊)によると、夏風邪予防には赤ピーマンがよいのだとか。その理由は、緑ピーマンよりもビタミンCが2倍で、さらにβカロテンも2倍含まれているからだそうですよ。
ちなみに、βカロテンは加熱して油と一緒に摂るほうが吸収がよくなるため、赤ピーマンは加熱したほうがよいと思われますが、ビタミンCは加熱すると壊れてしまうので、生のまま食べたほうがいいいところもあるようです。つまり、加熱も生も両方使い分けるということ。この夏、食卓に赤ピーマンを登場させることで、うまく風邪予防ができるのではないでしょうか。