7月12日スタートのドラマ「グッド・ドクター」(フジテレビ系)で、俳優の山崎賢人が初の医師役に挑む。山崎が演じるのは、自閉症スペクトラム障害でコミュニケーション能力に問題を抱える研修中の小児科医。天才的な暗記力を発揮する「サヴァン症候群」であり、その能力がドラマ中で重要な要素になることは確実だ。そんな難役が山崎にとって、今後の俳優人生を左右する大きなターニングポイントになりそうだという。テレビ誌のライターが指摘する。
「山崎は1月期のドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)ではクラブの男性従業員、そして6月公開の映画『羊と鋼の森』ではピアノの調律師と、幅の広い役を演じ分けてきました。ただその一方で、“棒演技”との指摘が絶えず、とくに後者は原作小説の読者から辛口の評価もありました。今回のドラマも、山崎の演技力が厳しく問われることになるでしょう」
しかも、今回のドラマは13年に韓国で放送され、最高視聴率21.5%を記録した同名作品のリメイクもの。15年にはBSフジにて字幕付きで放送されており、日本のファンも多い。
「本作品で主役を務めたチュウォンは、KBS演技大賞の最優秀男優賞など4冠を獲得。現在は兵役中で、19年2月の除隊に期待が高まる人気俳優となっています。それゆえ日本リメイク版で主役を務める山崎は、否応なしにチュウォンを比較されてしまう。棒演技であれば批判されるでしょうし、逆に期待以上の演技を見せれば『オリジナルを超えた』と絶賛される可能性もあります。その意味でも山崎にとって試金石となる作品と言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
視聴者からは「こんな医師なら仮病でも診てもらいたい」との声もあがる山崎。それが「山崎なら棒演技でも観たい」と言われてしまわないように、奮起が期待されるところだ。
(白根麻子)