2015年末、フィギュアスケートの全日本選手権で4連覇を果たしたものの、世界歴代最高得点の更新とはならなかった羽生結弦選手。開幕前にはテレビ各局が、「もし満点をつけられたら339.44」などと計算していたが、残念ながら「皮算用」に終わった。
「全日本選手権では、羽生選手自身も納得のいかない演技でしたから、彼の闘魂に火が点きましたね。キス&クライで得点を聞いた後、コーチに『これでもっとハードに練習できる』と冗談まじりに言っていましたが、この雪辱をはらすために彼は死にものぐるいで3月の世界選手権に挑むでしょう」(スポーツ紙記者)
全日本選手権の前には、「目標っていうのは欲みたいなものかもしれないけれど、欲のない人間なんていないんで、思いっきり欲を出して(臨みたい)」と言っていた羽生選手。今回の悔しさをバネに、世界選手権では貪欲な演技を見せてくれるに違いない。
「欲を出すということでいえば、これまで連戦の続いた試合の流れは全日本でいったん小休止します。世界選手権の3月まで、選手にとっては余裕のある調整ができますから、おそらく羽生選手もプログラムの難易度を上げてくるでしょう。そうなったら、最高得点は339点どころか、さらなる高みを目指せることになります」(前出・スポーツ紙記者)
3月には、また異次元の景色をファンに見せてくれそうだ。
(芝公子)