タッキー&翼・今井翼がメニエール病を再発したのは今年3月のこと。以降の仕事はすべてキャンセル。6月に大阪松竹座で上演された「音楽劇 マリウス」はジャニーズWESTの桐山照史が、9月2日に東京・新橋演舞場で幕を開ける「オセロー」はやはりジャニーズWESTの神山智洋が今井の代わりを務める。
「WESTのなかでは目立たない神山ですが、動画配信サービスNetflixのオリジナルドラマ『宇宙を駆けるよだか』に、メンバーの重岡大毅と出演します。このドラマは8月1日から全世界同時配信される注目作。事務所が推している証拠です。彼の伸びしろに期待しているのは事務所だけではなく、大先輩のTOKIO・松岡昌宏も同じです」(芸能ライター)
松岡は神山と昨年9月にオンエアされた時代劇ドラマ「名奉行!遠山の金四郎」(TBS系)で共演。主人公・遠山金四郎を演じるために松岡は、毎朝3~4時に起床。トレードマークである桜吹雪を、上半身に描いてもらっていた。そんなハードな日々であったにもかかわらず、座長としてキャストと交流するために後輩の神山を食事に連れていった。
「でも、神山は下戸。帰路のタクシーの車中で松岡は『ふだん家で何してんの?』と聞いたそうです。返ってきたのは『休みの日は家にいますね』。続けて『酒とか飲まねぇの?』と聞かれると、『お酒、飲めないんですよ』と返した瞬間、『おまえ、アイドル辞めちまえ!』と怒鳴られたそうです(笑)」(前出・芸能ライター)
松岡は、亡くなった松方弘樹さんや先輩の東山紀之といった大酒豪たちによって、夜のマナーを叩きこまれた。そのため、平然と「飲めない」と言える神山が許せなかったようだ。だからといって17歳も年下の神山を突き放したわけではない。レギュラー番組の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で、「俺は今、神山を育てんのでいっぱいいっぱい」と話したほど目にかけている。
そして偶然か、神山のジャニーズオーディションの二次審査は、TOKIOの大阪城ホールライブの本番だった。楽曲「ラブラブ マンハッタン」に合わせて踊り、合格している。その時の神山のポジションは、ドラム担当の松岡の横。後日、そのことを松岡に打ち明けると「ドラムのリズム狂うから、隣で踊るんじゃねぇ!」とやっぱり怒られている。
怒りは愛情の裏返し。出会いから14年の月日が流れ、今、神山は松岡と同じステージに立てていることがうれしくて仕方がないようだ。
(北村ともこ)