あなたは長生きしたいと思いますか? 「100歳くらいまで生きられたらいいな」と思っている人も、たくさんいるのではないでしょうか。そのためにポイントになるのが、実は“食べ方”なのです。
医学博士の白澤卓二さんの著書「白澤卓二さんの100歳まで『元気で若い人』の食事」(PHP研究所刊)によると、101歳で亡くなるまで現役のスキーヤーだったという三浦敬三さんは、頭部と内臓を取った鶏を丸炊きにして、よく食べていたのだとか。鶏一羽分を醤油・酒・みりん・砂糖と一緒に圧力なべに入れて煮込むと、皮や身だけでなく、骨まで食べられるようになるとは驚きですね。このように、食材は丸ごと活用して栄養素を捨てずに食べるのが、長寿へのポイントといえそうですね。
鶏以外でも、例えばリンゴやトマト、かぼちゃなどは普段から食べられているものですが、皮をむいてしまうと多くの栄養が失われてしまうそうです。そうしたことがないように、野菜の皮や種、へたなどをあえて使った料理もあるようです。料理家のタカコ ナカムラさんによると、それを「ベジブロス」と呼ぶのだとか。長い時間コトコト煮つめることで、栄養素がたっぷり溶け込んだスープができあがるのだそうですよ。
他にも、玉ねぎやニンジンの皮やヘタ、椎茸の軸や石づきなど、いつもは捨ててしまう部位も「丸ごと食べる」ことを意識して、さまざまな料理に活用してみてくださいね。