今年6月、未成年女性との飲酒が報じられ、一時は芸能活動休止もささやかれたNEWS手越祐也。だが、そのピンチをなんとか乗り越え、疑惑などなかったかのようにテレビに出まくっている。運のよさを見せつけているが、もとより彼は幸運と不運を繰り返しながらノシ上がってきた芸能人生だった。
「15歳でオーディションに合格、そのわずか10カ月後にNEWSで歌手デビューするという運のよさ。しかし、07年グループ初の海外コンサートとなった台湾アリーナで、客席に落下しているんです。公演当日、大型台風15号が直撃したため、外出禁止が発令。コンサート初日は急きょ中止となり、翌7日の昼公演に振り替えられたんですが、そんなドタバタが落下の遠因となったのかもしれません」(アイドル誌ライター)
落下時を振り返ってみよう。最大の見どころであったフライング(ワイヤーを使って空を飛んでいるように見せる演出)で、手越はワイヤーが装着される前に飛んでしまった。そのため客席に真っ逆さま。だが手越は笑みを崩さず、そのまま歌いきっている。そのうえで、2度目のフライングを見事に成功させた。この事件を乗り越えて、この年、手越はドラマ「しゃばけ」(フジテレビ系)で初の主演をゲット。奈落の底から運をつかんでみせた。
一方、ステージから落下、負傷したのはA.B.C-Z・河合郁人だ。ところが彼も、堕ちて人生をガラリと好転させている。
「ダンススキルが高かった河合は、ジャニーズJr.時代からミュージカルの常連キャストでした。しかし、11年7月の公演『PLAYZONE’11 SONG&DANC’N.』の本番中、着地ミスで左足首を骨折。中日(なかび)でヤッてしまったので、以降は休演。およそ1カ月入院しました。ちなみに彼はこの前年にも、同じ舞台で足首をねん挫しています」(前出・アイドル誌ライター)
入院中、Jr.時代に人気を二分していた、ほぼ同期のKis-My-Ft2のデビュー発表会見をテレビで見た。そのわずか3カ月後には、後輩のSexyZoneのデビューも決定。同期、後輩にまで先を越された悔しさから、風呂場で泣いたという。しかし翌12年2月、24歳でDVDデビューを果たし、見事なまでのV字回復を果たしている。15年9月には「Moonlight walker」でCDデビューし、キスマイ、セクゾに肩を並べた。
本番中に落下したが、それを持ち前の強運で挽回し、のし上がった手越と河合。今の活躍を考えれば、落下の痛みなどよき思い出だろう。
(北村ともこ)