プロフィギュアスケーターの浅田真央が、5月3日の新潟を皮切りに「浅田真央サンクスツアー」を全国各地で開催している。9月7~9日は埼玉アイスアリーナ、その後は山梨、福島、神奈川、福岡、広島と巡る予定だ。出演者は、姉の舞や3月に引退発表をした無良崇人らが華を添えている。
特筆すべきは、チケットの値段だ。羽生結弦選手が出ていた「ファンタジー・オン・アイス」のいちばん高い席は2万7000円。「スターズ・オン・アイス・ジャパン」の最前列スペシャルシートは3万円。しかし、「サンクスツアー」は最上席でも7500円という、格安の値段なのだ。
スポーツライターもこの価格に驚きを隠さない。
「スケートリンクは収容できる人数が少なく、リンクの整備や管理、照明、衣装代や振り付け代などの経費が掛かるので、どうしてもチケット代が高くなってしまいます。今回は真央さんが、これまでの応援に感謝を込めて報いたいとの思いがあるから、この値段になったのでしょう。各地のスケーターにとって、実際の演技をリンクで観るのは素晴らしいこと。特にエッジワークはなかなかテレビには映らないので、勉強になると思います。小さな後輩の力になりたいという真央さんの思いが込められた価格なのでしょう」
真央の演技に刺激を受けた次世代を担うスケーターの誕生が楽しみだ。