嵐と関ジャニ∞といえば、今やジャニーズ事務所を支える2大巨頭。Kis-My-Ft2を加えたこの3組は、今年5大ドームツアーを実現させている。
「ジャニーズ事務所のタレントはグループとして歌手デビューすると、グループの垣根を越えて共演することはほぼなくなります。V6・三宅健とタッキー&翼・滝沢秀明が『KEN☆Tackey』を組みましたが、これは極めて異例。他にはKAT-TUN・亀梨和也と山下智久による『亀と山P』、『修二と彰』など、舞台やテレビドラマによって誕生するケースがあるぐらいです」(アイドル誌ライター)
しかし、今からちょうど20年前、嵐と関ジャニがCMで共演していたことがあるという。
「まだジャニーズJr.だったころ、玩具メーカー・バンダイの『たまごっち オスっちメスっち』という商品のCMに、松本潤と相葉雅紀に横山裕という、とても珍しい3人で登場しているんです。たまごっちは、ハンディサイズのキーホルダーの中のキャラクターを育てるゲームで、97年ごろ大ブームとなりました。その後、何度もバージョンアップを重ね、98年に登場した同商品のCMに3人が出演したわけです」(前出・アイドル誌ライター)
3人は同年、「新宿少年探偵団」で映画に初出演。相葉は自称・中学生探偵、松本はパソコンおたく、金髪だった横山は謎の少年を演じた。相葉や松本はJr.のなかでも後押しを受けていた時期。ここに、関西の横山が加わるのは極めて貴重だ。
「CMは2バージョン。道路の片隅に座ってたまごっちを楽しむ3人が、目の前を美脚の女性が通るたびに、後を追いかけようするものがひとつ。続編と言える別バージョンは、モデル時代の吉瀬美智子が登場しています。美脚女性の1人が吉瀬で、長い髪をフワリとさせ、濃い口紅で艶ポーズを決めています」(前出・アイドル誌ライター)
3人の決め台詞は、「大人になってブリードしよう。ジュニアができる、オスっち、メスっち」。オスとメスによってジュニアが誕生するという商品主旨を、Jr.の3人が短いキャッチコピーで説明する。初々しい10代だからこそ成立したCMだ。同世代で同期の3人。アラフォーになった20年後の今、再びドリーム3ショットを見てみたい。
(北村ともこ)