サンダルやパンプスなどの足を包み込む部分が少ない靴を履いていると、足の汗やムレが気になりますよね。放っておくと、嫌なニオイに発展してしまいます。そのため、薄くて足の甲が出る、指先とかかとの先を覆うタイプの「フットカバー」を活用している人も多いのではないでしょうか。でも実は、せっかくフットカバーを使っていても、汗やニオイを助長してしまう場合があるそうなんです。
■脱げやすいフットカバーは“大量の足汗”を招く
靴下メーカーの岡本がニオイの専門医である五味クリニック・五味常明院長と共同で行った調査試験で、靴の中でかかとがはずれて脱げた状態のフットカバーと脱げない靴下の、靴の中の汗の量を比較しました。その結果、脱げたフットカバーが土踏まず部分で丸まっていると大量の足汗をかく一方、脱げていない状態では足汗をほとんどかいていないことが判明したそうです。
共同実験を行った五味院長は、「フットカバーが脱げ、土踏まず部分で丸まったまま歩き続けると、靴が脱げないようにと足の指を丸めて踏ん張る“丸まり足指”の状態に。丸まり足指の状態が気になりストレスを感じると、足に汗をかきやすくなります。フットカバーが脱げたまま歩き続けることは、さらなる足汗を助長する“足汗スパイラル”を引き起こすこともあります」と語ります。
■足汗・足先臭予防は「脱げにくいフットカバー」で
五味院長いわく、「足汗をかいて高温多湿のムレ状態となると、靴の中で細菌が繁殖し、足汗で剥離した角質をエサとして分解することで“足のニオイ”となります。足先臭予防の第一歩は、足もとにストレスを感じさせない、脱げにくいフットカバーを選ぶことです」
足汗対策のためのフットカバーが、さらなる足汗やニオイのもととなってしまっては本末転倒。ですから、脱げにくいフットカバーを選ぶことで、足先の汗とニオイをしっか予防しましょう。最近は、脱げにくいタイプのフットカバーも多く売られています。ぜひ、普段履いているフットカバーのサイズや脱げやすさをチェックしてみてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)