ダイエットといえば、食事の改善。今まで外食や洋食中心だった人ほど「家で、和食を食べないといけないのでは?」と思うようです。もちろん、和食のメリットはたくさんあります。とはいえ、和食にすれば痩せるとは限らないので注意が必要です。
実は、和食には落とし穴もあり、「和食=ヘルシー」とは限りません。砂糖やみりん、醤油を使った照り焼きや甘辛煮などは、塩分や糖分がたっぷり。こうしたメニューを和食だからと安心してたくさん食べてしまうと、カロリーオーバーから体重増加につながってしまうのです。同じ魚と同じ量でも、刺身か照り焼きかではエネルギー量が大きく変わります。また、おかずが美味しいからと、ご飯をたくさん食べてしまうのも危険。塩分の取り過ぎによる、代謝の低下やむくみにも悩まされやすくなります。
このように、「和食ならどれだけ食べてもいい」という考えは間違いですが、「素材の味を生かしたり出汁を効かせたりすることで調味料の使用量を減らす」という和食のメリットを生かせれば、ダイエット効果をグッと高めることができますよ。
ちなみに、和食以外のイタリアンやフレンチであっても、太らないようにする工夫はできます。チーズやバター、オイルをたっぷり使ったイタリアンやフレンチは、確かに高カロリーになりやすい料理。パスタやグラタンなどと合わせることで、糖質過多にも陥りやすくなります。
これを太りにくいメニューにするには、オリーブオイルなどの良質な脂質を活用し、満足感を高めること。パスタなどの炭水化物は控えめにして、肉や魚、チーズなどのメイン料理を楽しみます。たっぷりの野菜を取り入れることで、濃い味付けを楽しみながらもカロリーを抑えることができますよ。ワインなどと一緒にゆっくり楽しめば、ドカ食いによる食べ過ぎも防ぎやすくなります。
和食だからOKではなく、和食を活用して痩せやすいメニューにすること。洋食も同じで、工夫でダイエット効果を高めること。これがダイエットをする上で必要なことなのです。まずは、今の食生活を少し工夫するだけでできる変化から、実践してみてください。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)