大根の栄養素を丸ごと摂取できる「大根おろし」は、消化がよく、内臓機能を活性化するため、ダイエットのサポートメニューにもなります。同じように、さまざまな野菜を“すりつぶす(おろす)”ことで、よりたくさんの野菜を消化のよい状態で食べることができるんですよ。
野菜は硬い細胞壁をもっているため、よく噛んだり加熱したりして細胞を壊すことで、より多くの栄養素を吸収できるようになります。加熱することで失われる栄養素もありますから、加熱料理と生のまま食べる料理とをバランスよく取り入れたいもの。そこで、野菜を生のまま消化しやすい状態で食べるには、“すりつぶす(おろす)”調理法がオススメです。
例えば、栄養を摂るために大根を丸ごと1つ、生の状態でかじって食べろと言われたら……嫌になってしまいますよね。でも、大根おろしにすれば、みずみずしく口当たりのよい大根をたっぷり食べることができます。他の野菜も、大根おろしの要領でおろし金でおろしてみましょう。料理の幅もグッと広がりますよ。
きゅうりをすりおろすと、口当たりがまろやかに。サラダ感覚でいただけます。塩や和風ドレッシング、出汁の効いた薄口醤油などをかけると、味の変化も楽しめます。また、玉ねぎやにんじんをすりおろせば、さまざまな料理に活用できます。お肉好きで野菜嫌いのパートナーや子どもに、ハンバーグの中にすりおろした玉ねぎとにんじんをこっそり入れることも。よりさっぱりとした味わいになり、野菜不足も改善しやすくなります。
野菜以外では、ごまをすりつぶした「すりごま」も、ごまの栄養素がより吸収しやすい状態になっています。良質な脂質が豊富なため、野菜と合わせて取り入れましょう。野菜のすりつぶしとごまを、たれやドレッシングに加えれば、食感が楽しい手作りドレッシングに早変わり。普段の食事を、より栄養価の高いものにレベルアップさせることができますよ。ハンドブレンダーを使えばより簡単にすりつぶすことができます。
いかがでしたか? みなさんもぜひ、野菜を「すりつぶす」ことで、体内の働きを活性化する栄養素をたっぷり摂取してくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)