この10月から元NHKの有働由美子アナがメインキャスターを務めている「news zero」(日本テレビ系)に10月4日、同局の名物プロデューサーとして知られる谷生俊治氏が出演した。
その谷生氏はかつて社会部で警視庁担当の記者を務め、カイロ支局長を経て「金曜ロードSHOW」プロデューサーに就任。現在は映画買い付けやPR戦略などを手掛けている人物だ。その一方でトランスジェンダーとして、女性の姿で生活していることでも知られている。その谷生氏の出演を巡り、有働アナに批判が集まっているという。
番組放送後にネット配信される『ウドウ反省会』で有働アナは、「私、谷生さんに会って、こうやって出てくださって、日本テレビすごいなって思いました」と発言。それに対して谷生氏は「う~ん」と言葉に詰まった様子を見せていた。さらに有働アナは「我々、『普通にやりましょうよ』って言ったんですよね。もし出演していただくときは、当たり前のように谷生さんに出ていただいて、ニュースもコメントしていただいてということで」と裏事情を明かし、これまた谷生氏は「はい」とだけ返事していたのである。そのやり取りについて女性誌のライターが指摘する。
「有働アナは話の端々でLGBTを特別視しないと強調していましたが、この発言そのものがLGBTを意識しまくりなのは明らか。そもそも『news zero』の本編で“当たり前のように”出演してもらっていたなら、その続編である『ウドウ反省会』でも同様にすればいいはずです。しかも自分からLGBTについて振っておきながら、谷生氏が『存在がやっぱり人と違うので、そこは意識しますかね』と自らについて語ると、すかさず『違うのかなあ?』と反応。いかにも『私はLGBTを特別視していませんよ』というアピールが鼻につきましたね。しかし実際にはコーナーの冒頭で、谷生氏にわざわざ化粧品について尋ねており、生まれつきの女性がゲストだったら、ここで化粧品を話題に出すことはないはずです。結局は谷生氏のトランスジェンダーを強烈に意識しているのに、それを否定する姿には『取り繕い』という言葉を思い起こしましたね」
ちなみに谷生氏は2015年5月放送の「ウラカタ」(日本テレビ系)に、テレビ番組を支える裏方の一人として出演。この際に番組では女性の姿には一切触れることなく進行していた。そんな日本テレビの姿勢と、今回の有働アナの態度には、大きな乖離があるのではないか。
「しかも有働アナは、今回もお得意の“上から目線”ぶりを発揮していました。谷生氏が『齢を重ねると母親に似てきたみたいで、鼻の下に汗かくんです』と語ったシーンで有働アナは、『それは母親に似てきたんじゃなくて、みんなそうなります』と断言。さらに『母親譲りとかじゃないです。みんななりますね』と被せ、谷生氏の発言を否定したのです。しかし汗の多さには個人の体質もありますし、そもそもここで相手の発言を否定する意味が分かりません。そんな有働アナの物言いに違和感を持った視聴者も多かったのでは」(女性誌ライター)
反省するはずの「反省会」で、さらに反省点が見つかった有働アナ。それが番組に生かされる日は来るのだろうか。
(白根麻子)