そのニュースが流れると、「また?」「マジで?」「何それ?」といった一言コメントがあふれた。「週刊ヤングジャンプ」連載中の人気コミック「キングダム」の実写化製作の報告会見のことだ。ここでメインキャスト9人と監督が発表されている。
「コミック実写化といえば山崎賢人。メディア側も声にこそ出しませんでしたが『またなの?』というのが正直な感想。『キングダム』に関しては一昨年の連載10周年記念動画でも山崎は主人公を演じていたので、長編実写化の有力候補だったことは間違いなかった。でも、記念動画には『イメージに合わない』という原作ファンの意見もあり、長編ではほかの俳優が演じるのでは?という観測もありました。しかし、フタを開ければ何のサプライズもなく山崎賢人(笑)。彼がダメな役者とは言いません。現場受けもよく、役づくりにも一生懸命という話も聞きますし、監督はじめスタッフがおそらく“やりやすい”のでしょう。それでも、昨年の週刊少年ジャンプの有名コミック『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の実写版に主演し、大コケしたばかり。そうした流れもあって、ジョジョ以上に原作愛の強いファンが多い『キングダム』を、また“いつもの顔”が演じることに否定的な声が上がったのでしょう」(映画ライター)
また監督を務める佐藤信介氏も、この夏同じく週刊少年ジャンプのコミックを原作とした映画「BLEACH 死神代行篇」(福士蒼汰主演)でメガホンを執り、観客動員は大苦戦。さらに、ほかの主要キャストにも心配の声が上がっているのだとか。
「山崎以上に“ミスキャスト”視されているのが、銀魂シリーズの吉沢亮と橋本環奈のようです。ファンを満足させるハードルが高いコミックの実写化ですが、確かにこれではどれも同じと言われても仕方ない。いつもと同じ顔がコスプレして出演するだけですからね」(前出・映画ライター)
原作ファンの懸念を製作陣はどのように跳ね返してみせるのだろうか?
(塚田ちひろ)