今やすっかり個性派俳優として、その地位を確立しているムロツヨシ。現在、「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)と「今日から俺は!!」(日本テレビ系)の2つの連続ドラマに出演。そこで演じている役が両極端なため、振り幅がスゴ過ぎると話題になっている。
「『大恋愛』では、元作家で過去に文藝賞も受賞した過去を持ちながら、今は小説だけでは食べていけず、引っ越し屋のアルバイトをしながら生計を立てている真司役を熱演。生まれてすぐに親に捨てられるという辛い過去を背負いつつ、戸田恵梨香演じる主人公とやがて運命の恋に落ちていくというシリアスな役どころ。
一方の『今日俺』では、主人公が通う高校の教師・椋木役を演じていますが、まずそのルックスが強烈。まるで金八先生を彷彿させるような長髪に、腰の上までたくし上げたスーツのズボン。クラスの不良たちに翻弄されながらも、同僚教師たちの前では『まあ、とんでもない頭してきたんで、ガツンと言ってやりましたよ。“おい、お前!明日から坊主にしてこい”ってね』と虚勢を張る、まったく異なるキャラクターを何の違和感もなく演じ分けています」(テレビ誌記者)
この2つの役の落差に、視聴者も「間宮真司と… 椋木先生と… あまりの振り幅で私の脳内混乱しそうです」「『大恋愛』見たあとに、『今日から俺は!!』見たからムロツヨシのギャップに戸惑う」などと、騒然となっているようだ。
「ムロは下積みが長い分、様々な役を演じてきました。その甲斐あって、今年2月には『エランドール賞』で新人賞を受賞。42歳での新人賞受賞はおそらく最年長。経験が長いからこそ、あらゆる演技をこなせるのでしょうね。喜びの席で5年後のNHK大河ドラマの主演を狙うと宣言して話題もふりまきました。5年前にムロがこの賞を獲るとは誰も思っていませんでしたから、本人の言うように5年後に“奇跡”を起こすかもしれませんよ」(女性誌記者)
役柄の振り幅といえば、NHK朝ドラ「半分、青い。」と「義母と娘のブルース」(TBS系)に同時期出演していた佐藤健の“演じ分け”が注目を浴びたばかり。雰囲気は180度違うが、佐藤が“イケメン振り幅俳優”なら、ムロは“オジサン振り幅俳優”といったところか。
(窪田史朗)