働く単身女性の3人に1人が年収114万未満の貧困状態と言われている昨今、そんな時代をあらわすようなドラマ『ダメな私に恋してください』(TBS系)が1月からスタートした。
30歳独身・彼氏ナシ、働いていた職場は倒産し、貯金も男子学生に貢いで底をついてしまったという主人公・ミチコに共感してしまうという人も多いのではないだろうか。
ミチコのように人生の落とし穴にハマってしまっているアラサー女子たちは少なくない。29歳・フリーのウェブデザイナーYさんはこう話す。
「会社を辞めてフリーになってすぐ、彼氏と別れてしまって。自宅で仕事をしているのと、彼氏がいなくなったことで人と会うことがめっきり少なくなり、寂しさから夜な夜な飲み歩くようになりました。稼いだお金はほとんど酒代に変わってしまい、貯金もないし、このまま30代になって大丈夫なのかと不安な毎日です」
ドラマではミチコが「このままでは将来孤独死だよ」と言われるシーンがあるが、30代にしてすでに孤独死への不安を抱いている女子は珍しくない。Yさんも「このままでは結婚もできないし、死ぬまでずっと一人かもと思えてきました」と話す。
また、33歳・アルバイトのTさんの場合はこうだ。
「30歳で離婚をしたのですが、それまで3年間専業主婦をやってしまったこともあって、得意なこともないし再就職が厳しくて。コンビニと居酒屋のアルバイトでつないでいますが、バイト生活が長くなるとさらに再就職が厳しくなるのではと心配です」
Tさんの最近の楽しみは「給料日に一人で焼肉を食べに行くこと」だという。このままではいけないと思いつつ「月に1~2回、美味しいものが食べられればそれでいいか、とも思ったりして。ご馳走してくれる男性はいつも募集中です(笑)」。
また、オトコに金を使ってしまうのがやめられないという人もいる。34歳OLのMさんはこう話す。
「今のカレが10歳年下の24歳。年上ということで、つい見栄を張ってお金を出してしまうんです。食事代にホテル代、デート代はだいたい私が負担。仕事ができて稼いでいる私、という演技をしてしまっているんです。でも実際はそこまでお金はなくて‥‥。クレジットカードのキャッシングでデート代を捻出することも」
カレの気持ちをつなぎとめるためにも、お金は必要だというMさん。「自分に自信がないから、せめてお金だけでもと思ってしまいます」というが、その状態に甘んじてしまっているカレと、果たして将来はあるのだろうか。
彼女たちは決して今のままでいいと思っているわけではない。ただ、どうやったら人生に変化を起こせるか、わからずに立ち止まっている状態なのだ。ドラマのようにイケメンの救世主が現れる‥‥なんてことはあるのだろうか。