キャラクターの薄さが徐々に露呈?
毎週日曜10時から放送される情報バラエティ番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、2018年1月よりアシスタントを任されている山本里菜アナが、イマイチ“パッとしない”のはなぜだろうか。
2001年の小倉弘子アナに始まり、竹内香苗や青木裕子、田中みな実といった錚々たる個性派な女子アナによって継承されてきた「サンジャポ」の進行アシスタントだが、2014年から務めた吉田明世アナが産休に突入したことでそのバトンを受け継いだ山本アナは、現時点で“進行アシスタント”という最低限のミッションをこなすにとどまっており、同番組を盛り上げるプラスアルファの働きをこなしているとは言いがたい。
あまりにも凛々しい表情はやや堅い印象を与え、隙の見当たらない“優等生”といったイメージがラフな情報バラエティの空気感にマッチしていないのも、彼女が輝けない要因の一つかもしれない。
「まず、爆笑問題が司会を務める『サンジャポ』という番組の特徴としては、まじめにニュースを語るだけでなく、どこか笑いを交えたシニカルな噛み砕きを真髄にしており、不謹慎スレスレの指摘や茶化しも多いです。また、出演者やゲストにもタレントの杉村太蔵や“育休不貞”で炎上した宮崎謙介氏を始め、どこかスネに傷のある“可燃性抜群の著名人”を好みます。そんな中で学級委員長のようにかしこまった山本アナはゲストの言いたい放題な雰囲気に馴染めず、彼らの“プロレス芸”に入り込めていません」(テレビ誌ライター)
過去のアシスタントと比較しても、やはり山本アナの存在感の薄さは一層際立ってしまう。
「青木裕子や田中みな実は自ら濃いキャラクター性を発信して存在感を出すことで盛り上げていましたし、前任者の吉田アナもプライベートの彼氏(現在の夫)を“サムライのように真面目な人”だと紹介して話題を呼びました。つまり、歴代の『サンジャポ』アシスタントはただ進行をこなすだけでなく、イジられ要素やツッコミの対象となるようなネタを自ら提供してきた歴史があるんですが、山本アナはひたすら堅い表情で真面目な進行をしているだけ、というイメージです。周囲には爆笑問題の2人を始め、テリー伊藤や西川史子など、ツッコミに長けたタレントがズラリと顔を揃えていますから、どんなボケも拾ってもらえる最高の環境にいることは確かですからね」(前出・テレビ誌ライター)
同番組共演者も山本アナのターンを作ろうと必死に彼女へトスを上げているが、なかなか見せ場には転化させられておらず、最近では同局の先輩アナで抜群の存在感とイジられ要素をふんだんに兼ね備える宇垣美里アナに完全にお株を奪われているのが現状だ。
このまま無難な進行役を進めていけば、“サンジャポ史上最もキャラの薄いアシスタント”という汚名を着せられる可能性も高く、今後の巻き返しを切に願いたいところ。まずはかしこまった鎧を脱ぎ捨て、なんらかの身を削った“ボケ”が求められるのかもしれない?
(木村慎吾)