周りの人で、いつも元気がないという人はいませんか。そんふうに人を見ていたら、いつの間にか自分自身もそうなっていたなんてことも…。何事もポジティブに、ガッツで取り組みたいものですが、どうしても力が湧いてこないことってありますよね。実はそんなとき、「腸」の調子が関係していることもあるそうなんです。
東京医科歯科大学名誉教授である藤田紘一郎さんの著書「絶好腸!! ストレス、こころの不調を解消する腸の鍛え方」(清流出版刊)によると、ガッツのある人とは腸の健康な人のことなんだとか。そして、腸が健康であれば多少のことではへこたれず、精力的でストレスにも負けないというのです。強い心をつくり、病に負けない体、強い体をつくり出していく第一歩が、腸を整えることなんだそうです。
また、藤田さんによると、心の病を防ぐためには、セロトニンやドーパミンといった脳内ホルモンの原料となる、トリプトファンやフェニルアラニンなどの必須アミノ酸を多く含んだたんぱく質を摂ることが、とても大切なんだそうです。これは「今後、年を重ねていく中でも意識しておきたいもの」とも述べています。そうした質のよいたんぱく質をバランスよく摂るには、ご飯と味噌汁もしくは納豆や豆腐という風に、ご飯とたんぱく質をうまく組み合わせるのがオススメのようですよ。
また、松生恒夫さんの著書「腸が元気になるオリーブオイル健康法」(誠文堂新光社刊)によると、オリーブオイルで腸が元気になるのだとか。実際、便秘の解消も期待できるとされているようです。その他にも、大腸がんの予防、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ、アンチエイジング、美肌、継続的にダイエットができる、といったメリットがオリーブオイルにはあるそうです。
元気がないというと精神的なことだけに原因を探してしまいがちですが、実は腸が健康でなかったとは驚きですね。イマイチ元気が出ないという人は、ぜひ「腸」を意識してみましょう。