TOKIOの国分太一と女優の真矢ミキが司会を務める情報番組「ビビット」(TBS系)の視聴率に陰りが見え始め、“打ち切り”の可能性が検討されつつあるようだ。「日刊ゲンダイDIGITAL」が10月26日配信のニュースで伝えている。
朝のワイドショーMCにジャニーズ事務所の所属タレントを起用する大胆采配を見せた同番組は2015年春よりスタートし、様々な話題のニュースを取り上げてきたが、こと数字の面でいえば、決して芳しい成績を収めているとは言い難いという。
日刊ゲンダイによれば、現在の「ビビット」の平均視聴率は「2~3%台をウロウロ」しており、10月に入っても2%台を連発していることから、民放テレビ局の中ではテレビ東京と共に最下位クラスに位置するとのこと。また、直近3年半の間で視聴率が一時的に急上昇を見せたことは2回あり、それが今年4月のTOKIO元メンバー・山口達也氏による強制わいせつ事件と、6月のNEWS・加藤シゲアキの不祥事という、いずれも“身内の騒動”だったことも併せて紹介されている。
「つまり、現時点でTBSが国分太一を起用したことのメリットは、ジャニーズの不祥事が起きた際に当事者に近い人間によるコメントや今後の展望などを生放送で独占的に発信できることだけだったと思われても仕方がないでしょう。実際、他の報道番組に比べると国分がなんらかのプラスアルファの付加価値を提供できているかは微妙なところであり、ネット上からも『山口メンバーの時は見たけど、普段は全く見ない』『良くも悪くも普通。この番組らしさが無いと難しい』『国分がMCで良かったのは山口の時だけ』との声も出ています。そもそも情報番組は扱うコンテンツが各局各番組でほぼ同じ題材であり、それらを“どう解釈するか”というMCやコメンテーターの力量や個性の強さ、影響力などによって番組の質が左右される傾向があります。“炎上上等”な坂上忍や小倉智昭に比べると、現役のアイドルで常に世論と好感度の中で生きていかなければならない国分には、その土俵に上がりづらいところがあるのでしょう」(テレビ誌ライター)
事件やニュースに対してただただ正義論を振りかざすだけでは、目の肥えた視聴者は即座に画面から離れ、よりエッジの効いた解釈やコメントを求めがち。どこか優等生タイプの国分太一にとって、お茶の間が求める“ビビッと”くるような刺激的な言動はややハードルが高すぎたのかもしれない。
(木村慎吾)