年末に放送される「第69回紅白歌合戦」の出場歌手が11月14日に発表され、今年5月にCDデビューを果たしたばかりの「King & Prince」(キンプリ)が初出場することになった。これでジャニーズからの出場は昨年と同じ5組となる。
「昨年の『Hey!Say!JUMP』がデビュー11年目で悲願の初出場だったのに比べると、キンプリはいかにも恵まれています。ただデビューシングルの『シンデレラガール』は推定62万枚以上を売り上げており、今年のランキングでは嵐を上回ってジャニーズ勢でのトップセールスに。NHK側では選考ポイントについて今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出という3点を挙げていますが、キンプリの名前はすでに世間には相当浸透していますし、今回の初出場は妥当な線でしょう」(音楽ライター)
そんなキンプリの初出場を、ジャニーズファンでもないのに我が事のように喜んでいる人たちがいるという。しかも彼らは女性アイドルのファンだというのだ。
「2005年に『紅白卒業』を宣言して、世間を呆れさせた『ももいろクローバーZ』のファンたちです。“モノノフ”と呼ばれる彼らの心には、2014年にももクロが3回目の出場を果たした際に、メンバーの有安杏果がインフルエンザで欠場したことが大きなしこりとして残っています。しかも翌年にはマネージメント側が勝手に紅白卒業を宣言してしまったので、有安はラスト紅白の場に参加できなかった。その一方でキンプリも、人気メンバーの岩橋玄樹がパニック障害により活動を休止し、初の紅白という晴れの場に立てないことが決まっています。その様子がまるで有安抜きのももクロのようだとして、同情を禁じ得ないようです」(前出・音楽ライター)
ももクロは有安が欠場した紅白で、有安の担当カラーである緑色の衣装を分解し、各メンバーの衣装に縫い付けていた。その姿に感動したキンプリファンの間では、同じように岩橋の担当カラーである「濃いピンク」をあしらってほしいとの願いが広まっている。それが実現するのか、ジャニーズ側の決断に期待が集まっているようだ。
(白根麻子)