あまりに不自然過ぎる流れに、多くの視聴者が違和感を抱いたようだ。
11月19日に放送された音楽特番「歌のゴールデンヒット -年間売上げ1位の50年-」(TBS系)の放送内容が物議を醸している。
同番組は番組タイトルにもあるように、50年分の「年間売り上げランキング」を紹介するとともに、昭和から平成へ、そして新しい時代へ歌い継がれる名曲を振り返るという内容なのだが、一世を風靡したある楽曲が紹介されず、そのアーティストのファンが怒りを露わにしているようだ。
50年分といっても、ほとんどが昭和の曲を懐かしの貴重映像とともに放送していたため、2000年代に関しては年間ランキングではなく、その年の1位の曲だけをダイジェストで一気に紹介するような形が取られていた。だが2002年の曲の後は2004年の曲が紹介され、なぜか2003年の1位だけが飛ばされてしまったのだ。
同年の年間売り上げ1位は、ダブルミリオンも達成しているSMAPの代表曲「世界に一つだけの花」がランクインしているはずであったが、まさかのスルー。しかも、2003年のランキングを紹介しなかった理由の説明も番組上では一切なかった。
そのため、SMAPファンからは「なんでSMAPをカットしたの? これは許せない」「TBSではSMAPの存在をもうなかったことにする気ですか?」「初めて苦情の電話をしそうになった」などといった声が殺到するなど、怒りが収まらない様子だ。
「2016年に惜しまれつつも解散した国民的アイドルSMAPの楽曲であり、ジャニーズ事務所所属のアーティストが200万枚を超えるセールスを記録したのも唯一この楽曲だけですから、同曲がスルーされるというのはファンとして到底納得できないでしょう。解散した16年にはSMAP存続を望む署名が約37万人分集まっており、現在もいつか再結成してくれることを願っているファンがいる中でのこの扱いですから、批判の声が上がるのも当たり前でしょう」(エンタメ誌ライター)
すでにメンバーのうち3人がジャニーズ事務所を離れていることもあって、何らかの圧力があったのかもしれないが、視聴者が納得していない以上、TBS側はカットした理由を公表するべきではないか。
(田中康)