12月28日公開の映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で大泉洋演じる12歳で筋ジストロフィーを発症した鹿野靖明に振り回される、ボランティアスタッフで医大生の田中久を演じる三浦春馬。ちょっと気弱で真面目ゆえに、鹿野だけでなく高畑充希演じる恋人の美咲にまで強く出られておろおろしてばかりのキャラクターを、三浦は実にリアルに演じている。
しかしこの時期になって、今夏公開された映画「銀魂2」で三浦の演じた伊藤鴨太郎が、思わぬところで再評価されている。11月27日放送の「チマタの噺」(テレビ東京系)の街頭インタビューに出演した「東京浅草剣舞会エッジ」という、殺陣やチャンバラなどのパフォーマンス集団の1人から「銀魂2」で三浦が見せた殺陣が素晴らしい、立ち姿と刀の振り方が美しいと絶賛されたのだ。
「実は映画関係者の中にも『銀魂2』でいちばん美しい殺陣をやっていたのは三浦だとする声があるんです。また『チマタの噺』でコメントした殺陣集団も、いろいろなタイプの殺陣ができるとして知られているそうですから、三浦は殺陣に関してお墨付きをもらったといえるのでは」(映画誌ライター)
映画やドラマでは存在感を発揮するのに、放送中の「世界はほしいモノにあふれてる」(NHK)では驚くほど正直に、興味のない内容の時は存在感を消す三浦。嘘をつかない素顔もまた、三浦の人気の秘密のようだ。