日頃から気になるアイメイクの残り。放置すると、まつ毛ダニの増殖により、炎症や抜け毛などを引き起こすのだとか。化粧品の企画・製造・販売を行うメディプロダクトのアンケート調査では、洗顔時にメイクやクリームがすっきり落ちていないと感じたことのある女性は約6割も。他人事ではなさそうです。
前述の調査会見に登壇した、慶應義塾大学医学部眼科学教室教授の坪田一男さん、南青山アイクリニック東京理事長の戸田郁子さん、北里大学北里研究所病院 眼科部長の川北哲也さんに、まつ毛ダニについて、まつ毛ダニができやすいメイク・スキンケアの習慣を教えていただきました。
■まつ毛ダニの寄生を招くアイメイクのNG習慣
「世の中の女性のおよそ7割が目に不快感を感じており、日本国内では10人に1人の割合でまつ毛ダニが寄生しています。まつ毛ダニが繁殖すると不定愁訴が起き、放置すると眼縁炎(がんけんえん)などの目の病気に発展することもあります。とくによくないメイクの習慣は、アイメイクを落とし切れていないことの他、若い女性の間で流行っている”極メイク”。目の極までアイメイクを塗ってしまうと、マイボーム腺という分泌腺が詰まってしまったり、まつ毛ダニが寄生しやすい環境になったりしてしまいます」
■まつ毛ダニの繁殖の見分け方
「まつ毛にフケのような皮脂が付いていることが多くなったら要注意。基本的にまつ毛ダニは0.3ミリほどの大きさで、裸眼では存在を確認することができません。もし、まつ毛にフケがたまっていたり、目に違和感を感じたりするときはすぐに眼科へ行きましょう」
■まつ毛ダニの予防
「第一に目の環境を清潔に保つこと。目の縁まで洗うことを日々心がけていれば、まつ毛ダニは繁殖しづらいといえます。また、アイラインの塗り過ぎなどに気を付けて、メイク落としは入念に行いましょう」
日頃から、目の周りを意識することが大事なようですね。アイメイクはしっかりと落とし、まつ毛ダニの増殖を防ぎましょう。