とろとろとした半熟がおいしい親子丼。ご存知の通り、ごはんをどんぶりによそった上に、鶏肉と玉ねぎを醤油・砂糖・酒などで煮込み、最後に卵でとじるものです。
その「親子」の意味は、具材の鶏肉と卵が親子関係にあるからということは、誰もが知っているでしょう。けれど、この親子丼に似たものに「玉子丼」や「他人丼」なるものがあります。この違い、わかりますか?
玉子丼とは、簡単にいえば、親子丼から鶏肉を抜いたもの。具材には、玉ねぎやシイタケがよく使われ、ミツバを添えるのが通例です。とろとろした卵はここでも健在!
一方、他人丼とは、親子丼の鶏肉を、牛肉や豚肉などに差し替えたものと考えるとわかりやすいでしょう。牛肉と卵は「親子」関係ではなく、「他人」であることからついた名称といわれています。
それなら牛丼や豚丼と呼ぶべきでは? と思う人もいるかもしれません。確かに牛丼や豚丼でもあるものの、卵でとじるという行為が、ただの牛丼と豚丼とは一味違うところなのです。ちょっとした話のネタに、ぜひどうぞ。