女教師と教え子による禁断の恋を描いたドラマ「中学聖日記」(TBS系)の最終回が12月18日に放送され、視聴率9.6%でシリーズを締めくくった。作品の評価は尻上がりに高まっていたものの、結局、二桁視聴率には一度も届くことがなかった。全話平均視聴率は6.9%にとどまり、数字だけでみれば主演の有村架純にとって黒歴史的作品になってしまったようだ。
そんな最終回にて、女性視聴者から「気持ち悪い!」と言われかねない場面があったという。女性誌のライターが振り返る。
「女教師の有村は教え子への接近を禁じる誓約書を書かされたこともあり、踏ん切りをつけるためにタイの日本語学校に赴任。そして教え子の岡田健史は大学に合格しました。問題はそこから5年後を描いたラストシーン。23歳の社会人になった岡田がタイに赴き、誓約書を有村に返還して、二人は固く抱き合ったのです。その場面には『ハッピーエンドになって良かった!』との声もありましたが、ほとんどの女性たちはドン引きでしたね」
このシーンが成立するためには、岡田が誰とも交際することなく大学時代を過ごす必要がある。そして有村のほうも女性にとっては貴重な20代~30代前半に、交際相手を見つけることもなく年下男子との思い出に耽溺していたことになるわけだ。
「こんなのは決して美談ではなく、ただの“粘着”ですよ。たまたま有村も独り身を貫いていたからいいものの、もし結婚してひっそりと日本に戻っていたら、岡田は想う相手が不在のタイで途方に暮れていたはず。そもそも有村の元を訪れたということは、勤務先などを調べ上げていたわけで、その行動はもはやストーカーと一緒でしょう。このドラマは出だしからして20代女教師による中学生男子への淫行的行為で始まったわけですが、その締めくくりがストーカーまがいの粘着なのですから、どこまで犯罪行為を美化するつもりなのかと呆れますね」(前出・女性誌ライター)
本作に感化されて、5年前に別れた交際相手の居場所を突き止めようとする不届き者が現れないことを祈るばかりだ。
(白根麻子)