ミュージシャンの山下達郎が1983年にリリースした「クリスマス・イブ」が、12月24日付の最新オリコン週間シングルランキング(集計期間12月10日~16日)でTOP100にランクイン。業界関係者から改めて驚嘆の声が上がっている。
同曲は前週の17日付のランキング圏外から47位に急上昇し、これで週間シングルTOP100内ランクインは33年連続を達成。オリコンランキングの歴代記録となっている週間TOP100入り連続年数記録を今年も更新した。
「今回ランクインした『クリスマス・イブ』は、13年にアコースティック・ライブ・バージョンを追加収録した『30th ANNIVERSARY EDITION』として発売されたもの。ただ、『クリスマス・イブ』自体は83年の発売当時はそれほどヒットせず、89年に初めて1位となった。きっかけは、JR東海のあのCMです」(音楽誌ライター)
あのCMとは、新幹線ホームを舞台に恋人たちのあふれる想いを描いたクリスマス・エクスプレスシリーズだ。当時芸能界デビューしたばかりの牧瀬里穂が新幹線から降りてくる彼を駅の柱に隠れてドキドキしながら待つ。遠距離恋愛をテーマにしたこのCMで、牧瀬は大ブレイクを果たした。
「牧瀬のインパクトが強すぎますが、シリーズ1作目は、当時15歳の深津絵里でした。あれから30年、各アーティストが時期が来るとこぞってクリスマスソングを出す中で、現在もまったく色褪せずに愛され続けているのは異例のことです」(前出:音楽ライター)
15年と30年連続の100位入りで、すでにギネス世界記録にも認定されている「クリスマス・イブ」。今後も記録を更新し続けそうだ。
(鈴木謙一)