タレントの小島瑠璃子が12月17日、HKT48からの卒業を発表した指原莉乃について「影響力は絶大」とコメントした。小島はホリプロ所属タレント約30人が一堂に会する「ホリNS月曜祭2018」に出演。イベント前の取材では、卒業後の指原が強力なライバルになるのではとの質問を受けていた。
ここで小島は「そうですよ~」と認めつつ、指原が卒業前の現時点ですでにテレビタレントとして活躍していると言及。その上で「本当にAKB48内だけじゃなくて影響力は絶大だなと思います」とその活躍ぶりにもろ手を挙げて称賛していた。このように自らのライバルとなるはずの相手を持ち上げる小島について、芸能記者が指摘する。
「小島の発言をリップサービスと捉える向きもありますが、小島にとって指原は年齢も芸歴も上ですし、縦社会の芸能界にしっくりなじんでいる小島が先輩を立てるのは当たり前のこと。そしてなにより指原がアイドルを卒業しても、自分の地位を脅かすことはないとの確信があっての、この発言ではないでしょうか。二人が活躍するジャンルを見れば、お互いに食い合う立ち位置でないことは明らかです」
指原と小島は年齢が26歳と24歳、芸歴が11年と10年で、タレントとしての持ち場もカブりそうに思える。だが二人が活躍するフィールドを見比べると、似たところよりも違うところのほうが目立つというのだ。芸能記者が続ける。
「二人の共通点は女優志向が薄い点くらいでしょうか。バラエティ番組でバッティングするようにも思えますが、指原はすでに司会やMCの経験も多く、とくにアイドル分野ではほとんどのアイドルに対して“大先輩”として振る舞えるので、その立ち位置は司会者側。それに対して小島は格上の司会者をサポートする術に長けており、いわゆるアシスタント役が適任です。またアイドル出身の指原は引き続きプレーヤー兼任でもあるので、歌番組の司会者には起用しづらいのも事実。そこはアーティストと絶妙な距離感を保てる小島の独壇場でしょう」
そんな芸能人としての得意不得意に加えて、芸能界入りする前の経歴も、二人の立ち位置を分ける要素になっているという。
「指原は不登校だった過去を明かしており、アイドルに人生の希望を見いだしていました。そんな経歴は人間関係に悩む若者に焦点を当てた社会派番組のコメンテーターにピッタリです。対する小島は千葉県で5本の指に入る公立進学校を卒業しており、頭の回転の速さは折り紙付き。2017年10月の参議院選挙では『池上彰の総選挙ライブ』(テレビ東京系)にて希望の党や立憲民主党の開票センターから的確な現地レポートを届け、その姿は“こじるり無双”と称えられました。このような女子アナ的な仕事なら明らかに小島向きです。そんな二人を会社員に例えたら、指原は馬力あふれる若手営業ウーマンで、小島は目端の利く役員秘書と言ったところではないでしょうか」(前出・芸能記者)
いずれにせよ芸能界でのポジションを上げ続けている二人ゆえ、今後も良きライバル関係を築けるのではないだろうか。
(白根麻子)