ジャニーズのグループ名は基本、ジャニー喜多川社長がつける。解散したSMAPのような造語から、KAT-TUNやKis-My-Ft2のようにメンバーの頭文字を取ったもの、TOKIOやNEWSのようにスケールが大きいグループになってほしいという願いを託したものもある。KinKi Kidsや関ジャニ∞は出身地(関西)がモチーフ。グループ名が決まる過程はさまざまだ。
ところが、18年にジャニーズJr.の新グループ名に対して、ファンから反発の声があがった。理由は“かぶり”だという。
「ひとつならともかく、複数かぶりがあったため、ファンは困惑しました。中でも怒りに近い声が聞かれたのは『Sexy美少年』。『HiHi Jet』と並んで、Jr.のフレッシュな注目株ですが、元は『東京B少年』でした。12月に改名したんですが、Sexyといえばすでに『Sexy Zone』がいる。モロかぶりによって『Sexy美少年』の歌手デビューは絶望的になったとファンは嘆いています」(アイドル誌ライター)
Sexy美少年の最年少は、現役中学生の金指一世。Sexy Zoneがデビューした際、最年少のマリウス葉はまだ小学生だったことを考えると、デビューが早すぎるということはないだろうが…。
「同じくJr.には『5忍者』という5人組がいます。ここは名前の変動が激しくて、『ちびっこ忍者』から『少年忍者』になり、5忍者になりました。ピーク時はメンバーが14人もいる大グループでした。首をかしげたくなるのは、80年代から90年代にかけて、アクロバットを主にしたグループ『忍者』がいたからです。彼らの前身は『少年忍者』。ついに使いまわしが始まってしまいました(笑)」(前出・アイドル誌ライター)
関西ジャニーズJr.に目を向けると、かつて「なにわ皇子」がいた。現在は「なにわ男子」になっている。ジャニー氏はどうやら、ネーミングにさしたるこだわりを持っていないのかもしれない。
それを証明しているのが関ジャニ∞・横山裕。横山は本名の「侯隆」から「裕」に改名する際、ジャニー氏から「ケン」や「ゴウ」といった候補を挙げられている。すでにV6に三宅健、森田剛がいたにもかかわらず、だ。
これぐらいのユルさが、逆にいいのかもしれないが…。
(北村ともこ)