日本で初めてオリンピックに参加した男と、日本に初めてオリンピックを招致した男の生き様を描いたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」。1月20日の放送回では、中村勘九郎演じる主人公・金栗四三が、家族の期待を一身に背負って幼馴染の美川秀信と共に上京。そこで、三島弥彦(生田斗真)ら“天狗倶楽部”による運動会を通して、マラソンとの運命的な出会いが描かれた。
第3話の視聴率は、13.2%と前回よりも1.2ポイント回復。中でも視聴率に一役買っているのが、四三の幼馴染・美川を演じる勝地涼の存在ではないだろうか。
「美川は、四三と一緒に東京高等師範学校に合格して上京するのですが、夏目漱石の小説を愛読していることから、村の人たちから『未来の漱石』と称賛され送り出されます。時代に乗っかるお調子者ですが、愛嬌があり、どこか憎めません」(テレビ誌記者)
この美川が今、ネットで“前髪クネ男の再来!”と、話題になっているという。
「“前髪クネ男”とは、勝地がNHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演した際、付けられた愛称。主人公・アキの出演する映画の相手役として登場したのですが、前髪が長く腰をクネクネさせることから“前髪クネ男”と命名されました。当時はあまり勝地の存在が知られていなかったため『あの俳優は誰だ!?』と、話題になりました」(前出・テレビ誌記者)
「いだてん」の美川役も、勝地の前髪がふんわりウェーブがかかっており、見栄っ張りで格好付けなところが“前髪クネ男”とそっくり。ツイッターでも「勝地涼のキャラがやっぱり前髪クネ男w」「勝地涼くん、演技が上手なんだけれど、何を演じても、前髪クネ男にしか見えない」「美川くんは師範学校の生徒なのに前髪クネ男並みにチャラいなぁ」などのつぶやきが殺到する事態となっている。
「『いだてん』も『あまちゃん』も、同じ宮藤官九郎作品。宮藤と勝地の付き合いは古く、2008年のドラマ『未来講師めぐる』(テレビ朝日系)をはじめ、2015年には宮藤プロデュースで、なんとCDデビューも果たしています。さらに昨年は宮藤の脚色・演出の舞台『ロミオとジュリエット』にも出演。おそらく美川のキャラも、宮藤が提案したものでは」(エンタメ誌ライター)
もはや、クドカン作品に勝地涼のチャラいキャラは欠かせない!?
(窪田史朗)