NHKの定例会長会見が2月7日に行われ、上田良一NHK会長が、新井浩文容疑者が性的暴行の疑いで逮捕されたことによる影響について言及した。
上田会長は「真田丸」「フェイクニュース」など新井容疑者の出演作10番組が有料動画配信サービス「NHKオンデマンド」で新規販売停止になったと明らかにし、編成局幹部も「損害賠償も検討している」とした。
ネット上では「いったい、いくら請求されるんだ」「NHKだけじゃなく、出演映画やドラマたくさんあるのに」「過ちが高くついたな」といった反応が上がっている。
「新井容疑者は“名バイプレーヤー”でしたからね。NHKだけに限らずドラマ、映画、CMなど、とにかく出演作が多い。DVD販売停止や配信停止がどれくらいの作品に及ぶのかわかりませんが、被害総額は一説によれば5億円とも10億円とも言われています」(テレビ誌ライター)
例えば過去の芸能人の不祥事によるテレビ、映画、CMなどの損害賠償額はいったいどれほどになるものなのか。後に被害者との示談が成立し、不起訴処分となったものの、活動休止は余儀なくされ、いくつかの映像作品の放送中止、キャスト変更での再撮という事態に陥った例だ。
「小出恵介の場合、総額は5億円を超えたと言われています。彼の場合は明石家さんま役を務めたNetflix配信のドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』や、映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』で代役を立てての撮り直しや、事件発覚の2日後に第1話の放送予定だったNHKの土曜ドラマ『神様からひと言~なにわお客様相談室物語~』のお蔵入りといったものが影響したようです。また、元TOKIOの山口達也の場合は主演映画やドラマがなく、影響を受けたのはNHK『Rの法則』や『ザ!鉄腕!DASH!!』などバラエティ番組数本分でしたので、被害額は数千万円程度で収まったようです。もちろんTOKIOの音楽活動停止などの損害は別にありますが」(前出・テレビ誌ライター)
新井容疑者の場合、すでに撮影済みだった草なぎ剛主演映画「台風家族」の公開延期、林遣都とのW主演映画「善悪の屑」の公開中止が決まっており、前述のNHK以外にも、有料動画配信が販売停止となり、損害賠償を立てるということになれば、小出恵介以上の損害額になる可能性は十分にありそうだ。
(石見剣)