「潔癖」とはいかに?
お笑いコンビ「ミキ」の弟の方・亜生が2月18日放送のバラエティ番組「有吉ゼミ」(日本テレビ系)に出演。過去のトラウマから潔癖症になってしまったことを告白した。
番組では「片付けすぎ芸能人の潔癖生活」と題して、潔癖症の芸能人たちによるエピソードに着目。亜生は、人が触れたものに触ることがとにかく嫌で、新幹線に乗るときに座席にもたれる際に頭が触れてしまうのを嫌い、移動中にずっと背もたれから頭を浮かせたままにしていることや、除菌ティッシュを毎月箱買いするほど消費しているといったエピソードが紹介された。
ガサツな性格である兄の昴生とは対照的だが、幼少期に素足で犬のふんを踏んでしまったことがトラウマとなり、潔癖症に影響しているとのことだった。そのため、亜生は「足裏の菌を異常なほど恐れる男」という触れ込みで紹介されている。
しかし、そんな亜生が何故か銭湯は大好きとのこと。「銭湯はお湯が循環している」ため頻繁に訪れているとのこと。
とはいえ、脱衣所ではバスタオルを床に敷き、バスタオルの上に乗った状態で滑らせながら洗い場まで移動。洗い場でも自身の進行方向の床に水を流しながら移動するという足裏潔癖ならではの異常行動を見せて、共演者たちを驚かせていた。
足の裏に最大限の注意を払っていることはわかったが、視聴者からは「重度の潔癖なのに銭湯は行くって矛盾してない?」「自分に都合がいい潔癖だな」「多少は潔癖なのかもだけど、過剰演出にしか見えなかった」「潔癖キャラを作りたいだけでは」など、疑いの目が向けられてしまったようだ。
「『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の『運動神経悪い芸人』などもそうですが、あまりに度を超えた運動音痴ぶりでは、わざとらしく感じてしまうという視聴者も多いでしょう。今回の亜生の場合も、潔癖でありながら、不特定多数の他人が浸かっている銭湯が好きということに矛盾を感じる声が上がるのは当然のこと。誰かがこっそりと湯船の中で放屁をすれば、多くの大腸菌が湯に溶けると言われていますからね。限りなく人体には無害といえど、潔癖症ならば気になってしかるべき案件。このことからも、今後も同テーマのトークバラエティ番組に呼ばれやすくするための“キャラ作り”ではないかとの指摘が上がっているわけです。もとより、銭湯の脱衣所に引いたバスタオルで体を拭く方がよっぽど不潔な気もしますし、視聴者としては疑問が残るVTRとなってしまったようですね」(エンタメ誌ライター)
とはいえ、過去のトラウマから発症した潔癖症だと本人が認識しているのであれば、そのストレスは他人が尺度を計れるものではないのかもしれない。
(権田力也)