嵐は結成15周年となる2014年に、デビュー記者会見を開いた思い出の地・ハワイでメモリアルライブを開催しているが、今年は結成20周年。9月には再び、ハワイで回帰ライブを開くのではないかという噂が出ている。2020年で活動をいったん休止するため、最後の節目イヤーに花を持たせるのではないか、というのがその根拠だ。
そもそも嵐は、メンバーそれぞれが嵐になるまでに一風変わった経験をしている。櫻井翔と松本潤は、珍しく自薦だ。
「櫻井は幼いころから『かわいい』と言われ続けていたので、中学2年生のときに自分で履歴書を書いて送っています。第一次審査合格の通知書には、『明日の22日(日)、六本木のスタジオまで来てください』と書かれていて、“明日”という急すぎる指定に驚いたそうです。松本の場合はまさかの当日。小学6年生の卒業式の後に履歴書を送ったんですが、連絡があったのは中学進学後の5月のある日曜日。野球の練習に行こうとしたときに自宅の電話が鳴って、『今からレッスンに来ませんか?』と言われたそうです」(芸能ライター)
このように“連絡が急”なジャニーズ事務所だが、相葉雅紀の場合は、あのお披露目のハワイに発つ3日前、ジャニー喜多川社長からパスポートを持っているか電話で聞かれ、急遽、ハワイに連れていってもらったという。それには、旅行だと思っていたら、まさかの嵐デビューお披露目会だったというオチがつく。つまり、もしこの時、相葉がパスポートを持っていなかったら、嵐に入っていなかったかもしれないというわけだ。
「その相葉をめぐってはデビュー前にこんなエピソードもあります。デビュー曲『A・RA・SHI』の振り付けを練習していたとき、ジャニーさんがやってきて、『なんで二宮(和也)と松本がいて、相葉がいないの?3人は一緒に活動してたじゃん。なんで相葉がいないの?』とたずねたそうです。その場にいた櫻井たちは心のなかで、『いや、知らねぇよ。俺に(嵐のメンバーを決める)権利ないし』と思ったとか。ジャニーさんはこの時点で相葉を嵐に入れるつもりだったのでしょう。でも、実際にそれを公にしたのはハワイだったというわけです」(前出・芸能ライター)
嵐は奇跡の5人組といわれている。二宮と大野智は退所のタイミングを虎視眈々と狙っており、慶應ボーイだった櫻井もアイドルを長く続ける気はなかった。そんな5人が20年も共に歩んだのだから、奇跡といわれて当然。嵐としての活動はあとわずかだが、きっと新たな奇跡を起こしてくれることだろう。
(北村ともこ)