3月18日に放送された月9ドラマ「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系)の最終回が、あまりにダークな内容だったとして話題になっている。今回は主人公の真野礼二(錦戸亮)が幼いころに経験した凄惨な事件の謎解きを描いていたが、それがあまりに陰鬱だったのだ。
真野は幼いころに両親と姉が「武蔵野一家殺人事件」の犠牲者となり、その犯人と目された兄も自死していた。だが真犯人は、姉を身ごもらせたうえに捨てていた男であり、しかもすべては現在、警視庁の刑事部長という要職にある壇浩輝(千原ジュニア)の描いた陰謀だったというのである。
「このダークな展開に、SNSでは『史上まれに見る憂鬱な展開』など非難の声が続出。その一方で錦戸と千原の鬼気迫る演技には評価の声が集まっています。サスペンスドラマの最終回として見ごたえのあったことは確実ですが、まさかジャニーズタレントの主演ドラマがこれほどまでにダークな展開になるとは…。これでは錦戸や関ジャニ∞のファンですら『面白いから見てみて!』と周りに勧めることはできないでしょう」(芸能記者)
この最終回は視聴率11.5%となり、シリーズ平均視聴率は10.6%という及第点をマーク。この数字は錦戸にとってはどんな意味を持つのだろうか。
「当の錦戸は関ジャニ∞からの脱退が取りざたされており、3月12日発売の『フラッシュ』では俳優としてやっていきたい気持ちがあると報じています。その錦戸をもはやジャニーズ側は引き止める気もなく、『そんなに俳優をやりたいならどうぞ』とばかりに、陰鬱すぎる脚本のリライトも要求しなかったのかもしれません。ただ他のジャニーズタレントだったら今回の最終回が黒歴史になるかもしれませんが、ジャニーズ随一の演技力を持つ錦戸にとってはむしろ、その実力を示す格好の舞台となりました。つまり錦戸に仕打ちを与えるはずが逆に、好調な視聴率も併せて脱退を後押しする形になってしまったようです」(前出・芸能記者)
錦戸がジャニーズ事務所を退所する際には、こういった陰鬱な筋書きにならないことを願いたい。
(白根麻子)