2018‐2019フィギュアスケート世界選手権で、久しぶりの実戦復帰で惜しくも優勝を逃した羽生結弦選手。まだケガが完治しておらず2カ月の休養が必要であるため、4月11日に開幕する世界国別対抗戦のへの欠場が発表された。
羽生選手はしばらく休んで心身ともにリフレッシュするのかと思いきや、優勝を逃した瞬間から「練習がしたい」「勝たなければ羽生結弦じゃない」と来シーズンへ向けて早くも意欲満々だ。
「羽生選手は、課題の四回転アクセルより先に、ほかの四回転ジャンプをもっと練習したいと言いつつ、来シーズン以降には全6種類の四回転ジャンプをものにすると宣言しました。ただ、本人も失敗するリスクより、ケガをするリスクを大きく考えて練習しないといけないと話していました。新たな四回転の習得やブラッシュアップは、右足首の故障を持つ羽生選手にとってリスクの高いものになります」(スポーツライター)
そんな羽生選手の宣言に、複雑な思いを持つファンも少なくないという。
「羽生選手は完治させたとしても、ジャンプに重要な役割を果たす右足首に爆弾を抱えていることに変わりはありません。ハビエル・フェルナンデス選手も海外のインタビューで言っていましたが、新しい四回転ジャンプを増やすことももちろん一つの方法ですが、今持っている武器をさらに磨いて、羽生選手の繊細で正確な技術を高めてもっともっとGOEを高める方法もあるはずなんです。勝気な羽生選手にとっては、絶対王者としてネイサン・チェン選手に完璧な演技で勝ちたいという気持ちがあるのはわかりますし、ファンも羽生選手が6種類の四回転ジャンプを完璧にこなす姿を見たいという気持ちもあります。しかし。新しいジャンプの負担が体に及ぼす影響についても慎重になってほしいという思いを持っているファンも少なくないんです」
長く羽生選手の活躍を見守りたいファンのためにも、くれぐれも無理はせず、羽生選手なりのスケート道を極めてほしいものだ。
(芝公子)