現在、「サントリー オールフリー presents BOUM!BOUM!BOUM! 香取慎吾NIPPON初個展」が、東京・IHIステージアラウンド東京で催されている。香取にとって、国内初となるアート作品展。日本人アーティストでも初の試みと思われる120分の立体型体感アート博覧会は、香取の身体のなかに入りこむというコンセプトで、6月16日まで開催される。
そんな香取を取り巻く環境はこの2年、めまぐるしい。SMAPが解散したのは16年の大みそか。翌17年、同じく元メンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛とともにジャニーズ事務所を退所して、元SMAPのマネージャーである飯島三智氏が代表取締役社長を務める株式会社CULENに移籍。「新しい地図」としての再スタートをきった。すると、早々に芸術家としての資質が見初められ、国内外問わず多くのオファーが届きはじめた。
「アーティスト人生は、順調すぎるといえるでしょう。移籍直後の17年10月、世界有数の高級ブランド・カルティエから、依頼が届いたのですから。高級時計・TANKの100周年を記念して、六本木店に飾る絵を描いてほしいというもので、香取さんは赤をベースにしたカラフルな1枚『時間が足りない』を完成させています」(アイドル誌ライター)
翌18年3月には、想像を絶するサイズの絵に臨んだ。香港政府観光局から、アジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港」への出展をオファーされたのだ。任されたのは、巨大な壁へのパブリックアート。現代アートの発信地・香港でも特に人通りが激しい街の真ん中で、およそ17時間もかけて壁を慎吾色に染めている。タイトルは、「大きなお口の龍の子」だった。
「その2カ月後には自動車メーカー・BMWの依頼で、ラッピングカーを作製しています。さらにその4カ月後に舞い込んだのが、アートの聖地・パリのルーヴルからのオファー。日仏友好160周年を記念して、フランス全土で開催された日本の文化と芸術の祭典『ジャポニズム2018:響きあう魂』に、“アーティスト香取”としての参加を要請され、ルーヴル美術館に隣接したカルーセル デュ ルーヴル シャルル5世ホールで、自身初の個展『NAKAMA des ARTS』を催す運びとなったのです」(前出・アイドル誌ライター)
100点以上の絵画、アートとファッションを融合させた新作は、パリ初お目見え。開催された9月、国内外で多大な反響があった。
その1カ月前の8月には、スタイリスト・祐真朋樹氏とオリジナルブランドショップ「ヤンチェ_オンテンバール」を東京・帝国ホテル内に開店。積年の夢であったファッションデザイナーとしても始動しており、SMAP時代には叶えられなかったことを次々と具現化している。
スゴすぎる“アーティスト”香取の軌跡。超多忙であるにもかかわらず今なお、歌手、舞台役者としても活動している。その才能とバイタリティには、驚かされるばかりだ。
(北村ともこ)