平成時代も間もなく終わりを告げる。そこで、この激動の30年間テレビ界において、“モテ男”の頂点に君臨したのは誰だったのか…を検証したい。
「高身長、高学歴、高収入」のいわゆる“3高”は、かつて男性が女性を振り向かせるための必須条件として謳われたものだが、こと芸能界においてはこの“3高”の他にも、テレビ画面に彩りをもたらす美貌や華が求められてしまうのも無理はないだろう。
まずは、歌手としてだけでなく、銀幕の世界でも印象的な存在感を披露し、男気溢れる“美声”までも付いてくるという福山雅治は平成を代表するモテ男と言えるだろう。
身長は180センチを超え、1988年より活動を開始した福山はまさに“平成の色男”であり、これまでに『ひとつ屋根の下』や『美女か野獣』『ガリレオ』といった名作ドラマに出演して話題を呼ぶと、映画でも『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』が大ヒット。とりわけ是枝裕和監督とのタッグで“真の家族のあり方”を描いた2013年の『そして父になる』では、生みの親と育ての親という異なる2つの立場を演じ分け、日本アカデミー賞優秀主演男優賞に輝いた。
人気&実力共に頂点を極めた福山だが、そんな彼としのぎを削った存在こそ元SMAPで俳優の木村拓哉ではないだろうか。
“視聴率男”との異名を持ち、出演したテレビドラマの数字は軒並み福山に圧勝。もちろんジャニーズ屈指とされるその整った容姿も抜群のストロングポイントだが、“3高”の内の2つを占める高学歴でもなければ、高身長でもなかったというのは木村にとっては弁慶の泣き所だったかもしれない。
「木村は圧倒的な“スター感”を讃えていたものの、平成の終盤において“SMAP解散”におけるイメージダウンがありました。その点を踏まえると、福山に軍配と言えるのではないでしょうか」(テレビウォッチャー)
もちろん現役バリバリの2人。この対決の延長戦は「令和」にて!
(木村慎吾)